北海道函館水産高校・新聞部が定期的に発行している「蒼海時報」。地元・七重浜駅にも設置され、校内のことだけにとどまらず、地域のニュースも報じる内容となっています。その一部をご紹介します。
機関工学科2年遊佐翼君が甲種危険物取扱者の資格を取得した。本校では平成20年度に1名、平成26年度に1名、今年2月に合格したC3岸美輝君に続き4人目で、甲種の表彰制度が出来て本校では2人目の快挙となった。甲種の試験科目は①危険物に関する法令(法令)15問②物理学及び化学(物化)10問③危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法(性消)20問の合計45問出題され試験時間は2時間30分となっている。受験できる対象者は①大学等において科学に関する学科等を卒業した人②大学等において科学に関する授業科目を15単位以上修得した人③乙種危険物取扱者免状を有する人で、実務経験2年以上の人④乙種危険物取扱者免状を4種類以上交付を受けている人となっている。この4種類とは第1類又は第6類、第2類又は第4類、第3類、第5類である。今回遊佐君は乙種第1類、乙種第3類、乙種第4類、乙種第5類に合格し受験資格を持ち、そこで11月の甲種受験し、12月に見事合格した。遊佐君に喜びの声を聞くと「この甲種を取得すると大型の商船で行かせる思い、受けることを決めました。自分の言葉でまとめて頭に入れるという勉強法で取得した時は素直に嬉しく、努力が実を結んだと実感しました。これから甲種を目指している人は多少の壁も楽に考えず乗り越えて頑張って欲しいです」と笑顔で語った。甲種を取得するコツについて甲種の講習を担当した中野隆行先生は「甲種や乙種危険物取扱者第4類の参考書を多数購入し、各生徒にあった参考書を貸し出し、家でも勉強させて基礎を身に付けさせています。補修では、何時間もかけ、mol計算と熱化学方程式を中心とした勉強を重心的に行いました。理由はこの2つが出来ていたら大体は自力で勉強することが出来るからです。甲種は成績に関わらず努力した生徒が取得しています。試験に落ち続けても諦めず、何度も努力することが大事です」と熱く語った。
■北海道函館水産高等学校HP
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