第30回目のSpotlightは清水ヶ丘高等学校の「薙刀部」です。世界文化遺産でもある厳島神社で演舞を行ったこともある、清水ヶ丘高校・薙刀部。約400年の歴史を持つ“筑後柳河立花藩御禁止流(ちくごやながわたちばなはんおとめりゅう)” 楊心流薙刀の第十三代宗家・小山宜子氏の下、日々華麗な演舞を身につける高校生を紹介します。
薙刀って?
2mを超える武器・薙刀を使用し、試合・演技などが行われる武道。清水ヶ丘高校は、約400年続く筑後柳河立花藩御禁止流(ちくごやながわたちばなはんおとめりゅう)楊心流薙刀を継承しています。こちらの流派では、薙刀のほか、太刀や反棒、鎖鎌などを用いて、80を超える技の稽古をしています。試合はなく、2人1組になり、華麗な身のこなしで行われる演舞で見る人を魅了しています。
―薙刀部に入ったキッカケは?
冨田:私はもともと高校に入ったら武道をしてみたいなと思っていました。入学してすぐの部活動紹介で先輩方の演舞を見てすごくかっこよかったこともあり、薙刀部に入ることを決めました。
岡崎:私は部活に入っていなかったんですけど、体育祭で薙刀部がやっていた演舞がかっこよくて、1年生の2学期頃から薙刀部に入りました。
―実際に入部してみてどうでしたか?
冨田:技だけでも80種類以上あるので、技を覚えるのが大変でした。
岡崎:先輩に同じ動きをしてもらって教わったり、実際に先輩と組んで覚えたりしましたね。
冨田:演舞は2人1組でやるんですけど、相手はだいたい決まっていて、やっぱり2人の息を合わせることがすごく大事なんです。
岡崎:だから相手としっかりと話し合いをして、お互いの意見を聞きながらタイミングや動きを調整していく感じです。
―薙刀部の活動を通じて身についたことは?
冨田:私たちが披露する演舞はダイナミックな動きもあって、相手の薙刀をジャンプして避けたりもするので、ジャンプ力が身についたと思います(笑)。
岡崎:私は緊張しなくなりました! キャプテンの私が、演舞の前に披露する技の名前を言うんですけど、いろいろな大会で言っていることもあり、緊張しなくなったし、プレッシャーに強くなりましたね。
―薙刀部の活動で思い出に残っていることは?
冨田:厳島神社で演舞をしたことです。とにかく国宝を傷つけないように必死でした(笑)。観客の方がたくさんいらっしゃったんですけど、外国人の方もすごく多くて。国宝で演舞ができたことは、すごく良い経験になったと思います。
岡崎:私は初めて技名を言った大会が思い出に残っています。先輩方も見ていたのでめちゃくちゃ緊張しました(笑)。
―今後の目標は?
岡崎:私は昨年の豪雨災害で厳島神社の演舞に参加できなかったので、厳島神社で演舞をすることが目標です!
冨田:私はだいたいの技は覚えたので、それを細かく修正して、一つひとつの技をレベルアップしていきたいです。