VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 

第31回目のSpotlightは沖縄県立南風原高等学校の「郷土芸能部」です。全国的にも珍しい「郷土文化コース」がある南風原高校。部活動でも「郷土芸能部」が設けられ、三線をはじめとする琉球楽器や琉球舞踊、エイサーなど、沖縄に古くから伝わる郷土芸能を楽しむ高校生を紹介します。
VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 
VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 沖縄の郷土芸能って?
「琉球舞踊」、三線や太鼓、箏などを奏でる「琉球古典音楽」、念仏踊りを起源とする「エイサー」などが主体となっています。南風原高校の郷土芸能部はこれらの伝統芸能を幅広く身につけ、全国高等学校総合文化祭や、教育関係機関などの大会・アトラクション、地域のイベント等で披露しています。

VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 「稲刈歌」の踊りの練習。色とりどりの練習着を身につけ、楽器の音に合わせて楽しく歌を歌いながら、全員が一糸乱れぬ踊りを披露できるよう、練習を重ねます。
VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 三線や太鼓、箏をはじめ、弓を使用して演奏する琉球胡弓といった琉球楽器で音楽が奏でられ、この音楽に合わせてさまざまな舞踊が披露されます。

VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 

―郷土芸能部に入ったキッカケは?

田島:私は小学3年生の時から踊りを習っているのですが、その踊りの先生が南風原高校の郷土芸能部出身だったので、その先生を追いかける形でこの部活に入りました。

比嘉:私も小学3年生から三線を習っているんですけど、中学2年生の時、この学校の郷土文化コースと郷土芸能部、特別支援の生徒が行っている公演を見て、鳥肌が立ったんです。その時は「ハーリー」という作品をやっていたんですけど、私もこの部活に入って一緒に「ハーリー」をやりたいと思いました。今年、私もその「ハーリー」を披露できて、全国派遣も決まりました。

名嘉真:私は小学6年生から青年会でエイサーなどをやっていて、そこの先輩にこの南風原高校の郷土芸能部出身の方が多かったんです。それで学校説明会に行った時に、エイサーをしている姿がかっこよかったので入部しました。

―部活動で身についたことは?

田島:個人的に通っている稽古場は私が最年少なんですけど、郷土芸能部では部長という立場だから皆をまとめないといけないので、責任感が身に付いたなと思います。

比嘉:私は今まで部活と勉強の両立ができていなかったんですけど、ここの郷土芸能部って勉強も厳しいんです。全国派遣では沖縄代表として行くこともあったりして、代表はしっかり勉強もしていないといけないので、この部活に入ってから勉強もしっかりとするようになりました。

名嘉真:私は青年会ではエイサーなどはやっていたんですけど、この部活で先輩と一緒に、演舞の時に使う獅子舞を作ったりもしていて。大きい道具などをみんなで力を合わせて作ることの楽しさを学びました。

―郷土芸能部での一番の思い出は?

比嘉:1年生の時に全国大会で宮城県に行ったんですけど、その時のパレードがとても楽しかったです。三線などの楽器の演奏や舞踊、エイサーをしながら3kmくらいパレードをしました。宜野湾高校のマーチング部と一緒にパレードをしたので、練習とかでも仲良くなったり、他校との交流がすごく楽しかったです。

―郷土芸能の魅力は?

田島:一言で言ったら素晴らしいものですね(笑)。

比嘉:他の部活にはないようなものがたくさんあると思います。

名嘉真:地域の伝統を大切に守っていけるし、それを観てくれる多くの人がいることが、この伝統芸能の魅力です。

―今後の目標は?

田島:今度の7月から8月にかけての全国高等総合文化祭で優秀校2校に入って、東京国立公演への切符を取ることです!

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VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 舞踊練習の際の練習着。本番では全員お揃いの衣装を身につけますが、練習の時はそれぞれが色とりどりの好きな衣装を身につけます。
VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 エイサーに使用される大太鼓と、沖縄の郷土芸能には欠かせない三線。沖縄の古典音楽の中核を担い、郷土芸能部には無くてはならない楽器です。
VOL.31 沖縄県立南風原高等学校 郷土芸能部 演舞の際に使用される獅子舞は、生徒自身の手で作られます。土台は発泡スチロールですが、見た目は木で作られた獅子舞そのもの!

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