第35回目のSpotlightは福島東稜高校の「食物文化科」です。普通科、食物文化科、看護科と、3つの学科が設置されている福島東稜高校。食物文化科では、食に関する専門的な知識と技術を学び、卒業時には調理師免許を取得できます。そんな専門的な学科で、夢に向かって頑張っている高校生を紹介します。
福島東稜高等学校 食物文化科
福島市で唯一、厚生労働大臣の指定を受けた調理師養成施設である食物文化科。高校在学の3年間で300時間以上行われる調理実習は、プロの料理人が講師として指導。卒業時には調理師免許を取得することができます。また、栄養や衛生管理のことも学べるなど、授業や実習を通して食のスペシャリストを目指すことができる学科です。
渡邊怜奈: 中学3年生の時に、食物文化科の広告を見てオープンスクールに行き、和菓子作りや模擬面接などをしたのですが、それがすごく楽しくてこの学科に興味を持ちました。あと私の兄弟が貧血がひどく、栄養などを学んで役に立ちたいと思っていたので、食物文化科に入ろうと思いました。
星康平: 僕は中学生の頃から料理をすることが好きだったので、母から料理ができる学科を勧められて、食物文化科に入ることを決めました。
星大夢: 僕も料理をすることが好きだったのですが、高校は普通科に行こうと思っていたんです。だけど、中学3年生の最後の三者面談の待ち時間で偶然この学校のパンフレットを見て。食物文化科だったら料理もできるし、調理師免許も取れるということを知って、入学を決めました。
― 食物文化科で実際に授業を受けてみていかがでしたか?
渡邊怜奈: 最初は栄養や食品に関する授業を受けて、実習では和食を作りました。出汁の取り方から学んでいったのですが、今まで知らなかった料理の基本を学べているなと思えて、すごく楽しかったです。
星康平: 僕は実習でクリスマスケーキを作ったのが楽しかったです!
星大夢: 僕は洋食を作るのが楽しくて、家でもしょっちゅうオムライスを作っています。
星康平: 実習で作ったものを家で作ることは結構多いです。僕も中華の授業で作った肉団子にハマっちゃって家で作りました!
― 食物文化科の活動で印象に残っていることは?
星康平: 集団給食です。大変ではあったんですけど、楽しかったですね。
渡邊怜奈: 食物文化科の3年生6人、2年生6人、計12人で、100食以上の給食を作るので、すごく大変ではありますね。前日から食材を切ったり仕込みをして、当日は午前中から準備をして。でも他の学科の子が食べてくれて、部活の時とかに“美味しかったよ”って言ってくれるので、やりがいはすごくあります。
― 活動を通じて学んだことは?
星康平: 仲間との団結力です。集団給食では3年生と2年生が1人ずつペアになるんですけど、他学年との交流もそこでできるし、やっぱり一緒に料理をすることで、団結力が深まっていくんだなと思いました。
渡邊怜奈: 実習では4人で一つの班になるんですけど、4人で協力しないとできないことばかりなので、自然と団結力はできていくと思います。
星大夢: 僕は食品の衛生管理について学ぶことが多いなと思います。授業の中でやる実験では、実際に繁殖した菌などを見ることもあって。もう鳥肌が立つくらい気持ち悪くて(笑)。それを見てからは、家で料理をする時も衛生管理に気をつけるようになりました。
福島東稜高校のオリジナルカレー
福島東稜高校の食物文化科が企画し、商品化されたオリジナルカレー。学校がある福島市のシンボル・信夫山の鮮やかな萌葱色をイメージし、昔からの漢方で滋養強壮に効果のある桑の葉を用いたほろ苦さがポイントのカレーです。
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