【インタビュー】Worker’s file VOL.10 eスポーツ選手 ジョビン

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第10 回目は、元芸人・そして格闘家という経歴を持ち、現在はeスポーツ選手として活躍しているジョビンさんに迫ります。
Worker’s file VOL.10 eスポーツ選手 ジョビン(33)

― 仕事内容を教えてください。

僕は昔からある格闘ゲーム『ストリートファイター』を専門にやっているプロゲーマーで、今は最新作の『STREET FIGHTER V ARCADE EDITION』をプレイしています。時間的には比較的自由な時間が多いので、昼間にはプロだけが集まる対戦会に参加したり、それが終わったらまた家に帰ってゲームをしたりという感じです。ゲーム動画の生配信も毎日しています。あとはたまにメディアに出ることもありますね。

― eスポーツでプロを目指すようになったキッカケを教えてください。

僕は『ストリートファイターⅡ』の時からずっとゲームをしていて、それ以外のゲームは一切やらないというくらい『ストリートファイター』一筋で。もちろんそれはずっと遊びだったんですけど、今の一つ前のシリーズ『ストリートファイターⅣ』 の大会をずっと見ていて、どんどん大会の規模が大きくなり盛り上がっているのを感じたんです。そこから新たに今僕もやっている『STREET FIGHTER V ARCADE EDITION』が出て、さらに盛り上がっていって。そんな時にずっと「俺も本気で挑戦したら自信あるのにな」って想いがあったんですよ。でもそういう想いはありつつも、「そんなん難しいしな」ってお笑いをやっていて。でもお笑いの方でも当時やっていたコンビが解散することになったので、ピンでやっていこうかなと考えていた時に、当時はまだ“eスポーツ”っていう言葉がなかったと思うんですけど、ゲームで世界一を目指すのが一番売れる近道なんじゃないかなと思ったんです。そんなタイミングでちょうど僕が所属している吉本興業がeスポーツに携わるという話になっていたので、そのままeスポーツの方に転身した感じです。で、それとは別に僕20 歳から25 歳くらいまで格闘技をやっていて。プロとして大会にも出ていたんですけど、その時の経験も今となっては、格闘ゲームとして活きることもあるんです。“今相手が弱気になっているな”っていうことが読めたりもするので、いろいろな経験が活きているなと思います。この『ストリートファイター』って、日本人選手がダントツ強いんですけど、eスポーツ自体はやっぱり韓国、中国、ヨーロッパあたりが盛んなので、日本もこれから盛り上がればいいなと思っています。

― eスポーツ選手としてのやりがいを教えてください。

やっぱり一番は好きなことを仕事にできているというところですかね。本当に好きですから(笑)。特にこの『ストリートファイター』というゲームが好きで、これ以外のゲームって僕一切やらないんです。本当にそれくらい好きで10 年以上飽きずにやっているんですよ。今でもゲームをしていない時は、自分と同じキャラクターを使っている強い人のプレイ動画を見たりとか、自分の頭の中でイメージしたりとか。やっぱり自分が好きなものを仕事にできているというのは、僕の中ですごく大きいですね。

― eスポーツ選手を目指している高校生にメッセージをお願いします。

 “楽そうだからやりたい”というのは、僕は違う気がします。でも趣味でも何でも本気でゲームが好きで楽しいなと思うのなら目指していいと思います。やっぱり何かを仕事にするって何かが犠牲になったりもするし、楽しくて大好きだったゲームを嫌いになってしまうこともあると思うんです。eスポーツ選手ってなったらなったでそんなに楽ではないので。でも本気で挑戦するのなら、すごく夢のある世界だと思いますよ。

Worker’s file VOL.10 eスポーツ選手 ジョビン(33)【1フレーム】いちふれーむ
1/60秒を指す言葉。格闘ゲームでよく使用される言葉で、技ごとにフレーム数が異なる。それぞれの技のフレーム数を覚え、そのフレーム内に収まる技を計算して、相手にダメージを与えていく。

Worker’s file VOL.10 eスポーツ選手 ジョビン(33)Worker’s file VOL.10 eスポーツ選手 ジョビン(33)対戦時に装着するマウスピース
知り合いの歯医者に作ってもらったという世界で一つのマウスピース。ゲーム対戦の際には必ずこのマウスピースをつけ、戦いのスイッチを入れるそうです。

■ジョビンさんYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC6xWdI4q2dna1ye-ZQJBLiw

■Twitter
@jyobin_channel