さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。今号2人目となる第14 回目は、美容系のイベントを手掛ける、イベントプロデューサーの高田さんに迫ります。
富山県出身。大学を卒業後、イベント制作会社のケィビープランニング インターナショナルに就職。現在はプロデューサーとして、数多くの美容系イベントを手掛けている。
辛いと感じる中でも夢中で一生懸命やっているうちに、仕事を楽しめるようになった
ー仕事内容を教えてください。
ケィビープランニング インターナショナルは主にイベント制作を行う企業で、僕は美容メーカーのイベントを中心に担当しています。クライアントからイベント実施の相談、ヒアリングをした上で、社内のチームで企画を出し合いクライアントに提案し、その提案を基に実際の制作作業を行います。そこからは会場のリサーチ、使用する機材の調整、イベントに付随する印刷物やVTRの制作・進行・クリエイティブ管理など、イベント開催に向けての準備を進めていきます。また、プロデューサー職はクライアントとの窓口となることも多く、見積りや予算管理なども業務内容となります。
ー現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。
僕は富山県出身なのですが、幼い頃から両親と一緒によく東京に旅行していました。東京は魅力的な街で、いつかは上京したいなと思っていました。そして都内の大学に進学させてもらったのですが、積極的に就職活動をしていなくて(笑)。大学まで出してもらっているのに、定職に就かないわけにもいかないので求人サイトを見ていると、弊社の求人募集が目に留まりました。
もともと音楽やイベントが好きだったので、“イベント制作って面白そうだな”と思い、具体的な業務内容もわからないまま応募してみたところ、縁があり採用が決まりました。制作と呼ばれる仕事が大変だというイメージはあったので、厳しいことは覚悟していましたが、慣れるまでは辛いと感じることもありました。それでも、夢中で一生懸命やっているうちに、楽しみながら仕事ができるようになりました。
ー美容系のイベントを制作する上で気をつけていることはありますか?
僕たちが制作するイベントにいらっしゃるお客様のほとんどは美容師さんです。例えば美容師さんへのセミナーでは、照明が明るすぎるとヘアカラーの色が飛んでしまって見づらくなってしまう。色の見え方や出したい質感など、美容師さんの目線に立って考えるという点は美容系イベントならではかもしれません。
ー現在の仕事でやりがいを感じる時を教えてください。
実際に自分が携わったイベントが形になった時。そしてクライアントやお客様からの満足や手応えを得られた時です。イベントはその業界に対して何かしらメッセージを発信している部分があり、その後の影響力も大きいと思います。自分がその一部を担っていると感じられることもやりがいに繋がっています。あとは、自分が提案したイベントのタイトルが採用され、業界内で定着したことは、素直に喜んでいます。
ーイベント系の仕事を目指している高校生にメッセージをお願いします。
いろいろなところにアンテナを張っておくことが大切だと思います。僕が高校生の頃はイベントに携わる仕事に就きたいだなんて考えてもいなくて、漠然と“東京に行きたい”としか思っていませんでした。正直、上京するまではイベントプロデューサーという仕事があるなんて知りませんでした。だからいろいろなところにアンテナを張り、選択肢を広げておけば可能性は広がると思いますし、人生観も変わっていくと思います。また、イベント制作などのクリエイティブな職業は、クライアントに対して常に新しい提案をしていくので、最新の情報を収拾しておくことも大切だと思います。
お仕事言葉辞典>>>イベントプロデューサー編
【テクリハ】 てくりは
「テクニカル・リハーサル」の略。会場に入ってからの照明や音響、舞台装置や機械といった、技術系を中心とした裏方の稽古を指す言葉。このテクリハが完了してから、通常のリハーサルを行うことが多い。
お仕事道具見せてください!
打ち合わせ中や、アイディアを思いついた時のメモをはじめ、プレゼンテーション資料の作成、提案の時には、参考映像を流すなどさまざまな場面で使用。
INFORMATION
高田さんがイベントプロデューサーを務める会社
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