今を生きる人すべてにとって身近な存在でありながら、あまり知らない“オカネのハナシ”。高校生が分かりやすい視点から、税理士・水村先生が“オカネ”について教えます!
高校生の電子マネー事情
数多くの電子マネーが存在し、利用できる店舗や通販なども日に日に増え、キャッシュレス決済をする機会も多くなっている現在の日本。お札や小銭のやり取りがない点から新型コロナウイルスの感染対策としても注目されています。では、高校生の電子マネーの利用率はどうなっているのでしょう。
以前YTJPで取ったアンケートでは以下の結果となりました。
それでは高校生が利用している電子マネーの種類はどうでしょう。
PASMOやSuicaなどの「交通系ICカード」は、通学で電車を使う高校生の身近な存在だからなのか、利用率は男女共に約半数を占めています。PASMOやSuicaなどのプリペイド型ICカードを利用すれば、あらかじめ入金金額を設定することによって使いすぎを防ぐこともできるので、電子マネーの中でもお金の使いすぎを防ぐことが可能です。また電子マネーを利用すると、多額の現金を持ち歩く必要がなく安全という点も、電子マネーのメリットとして挙げられます。逆に電子マネーのデメリットとしては、お金を払っている実感が薄くなり、ついついお金を使いすぎてしまうという点があります。しかし、スマートフォンを利用する電子マネーの多くは、スマートフォンで利用履歴などが確認できるため、こまめにチェックしておけば自分がどれだけのお金を利用したかを確認することができます。
自分自身で使い方を工夫して、正しい電子マネーの使い方ができれば、“財布からお金を出して払う”という手間が省けて、買い物がより身近なものになるかもしれませんよ。
水村 耕史(みずむら こうじ)
神奈川県横浜市出身。神奈川大学経済学科・経済学部を卒業後、都内の中堅税理士事務所に就職。2年間の業務を経て、web会社の経営を任されるとともに、税理士としても独立し、Switch 税理士法人を起ち上げる。現在は、ヘアサロンGOALDの取締役、コンサルティング会社等の取締役を務めている。