ビューティクリエイト部の部員たち。美容師という夢を目指し、授業や部活動で技術を磨いています。
全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第14回目は、自分たちの経験を活かし“アルコールハンドジェル”を開発した三重県立あけぼの学園高校のビューティクリエイト部を紹介します。
経験から生まれた地域・社会に貢献する商品
“新型コロナウイルスとの共存”という言葉を目にするようになった昨今、感染対策の一つ“アルコールハンドジェル”をいち早く完成させた高校生たちがいます。三重県伊賀市にあるあけぼの学園高校のビューティクリエイト部は、美容師を目指す生徒約100人が所属しており、高校生美容室「Akebono hair」を営業。日々シャンプーなどのアシスタント業務を行い手荒れに悩む中、新型コロナウイルスの感染対策として肌に優しいアルコールハンドジェルを開発しました。
ビューティクリエイト部の生徒から“アルコールジェルを作りたい”との声が上がったのは、国内でも新型コロナウイルスの報道がされるようになった1月のこと。そして本格的に流行が始まった2月には早くも商品開発に着手。さらなる流行により学校も休校になると、SNSなどを活用し意見をまとめて開発を進めていったそうです。このアルコールハンドジェルで生徒たちがこだわった部分の一つが“肌に優しい成分”。高校生美容室で働く部員たちは、シャンプーなどによる手荒れに悩んでいたため、さとうきび由来の天然発酵アルコールを使用しながらも、99.9%除菌をキープするという、肌荒れに悩む人たちを救う除菌商品を考案。さらには医薬部外品の指定も受け、安心安全に使用できる商品の確立に至りました。完成後、“地域貢献”をテーマの一つに掲げるビューティクリエイト部は、市内の保育園、中学校、高校にアルコールハンドジェルを寄付し、伊賀市長からは感謝状が贈られました。
アルコールハンドジェル以外にも、オールインワンホイップやオールインワンジェルなど、美容関連商品を複数開発しているビューティクリエイト部。顧問の鴨田先生は「商品開発はキャリア教育の一環。さまざまな過程を経て、美容師以外の部分でもスキルアップを目指し、さらには地域の特産品を使った商品の売り込みなどを通して、地域に定着する人材を育てたい」と話してくれました。
高校生美容室での経験と、“社会に貢献したい”という生徒の想いから生まれた今回のアルコールハンドジェル。社会貢献はもちろん、地域貢献という点でも多くの可能性を秘める商品となっています。
アルコールハンドジェル by peonin
手荒れが気になる人にオススメのアルコールハンドジェル。高濃度のアルコールや合成アルコールの使用は避け、サトウキビ由来の天然発酵アルコールを最小限の60%の濃度で使用。97%が天然成分なのに保湿効果もバツグン! そして、除菌効果は99.9%と、老若男女安心して使えるアルコールハンドジェルです。
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三重県立あけぼの学園高等学校
三重県伊賀市にある公立高校。総合学科を設置し、製菓調理系列、美容服飾系列、情報教養系列、健康福祉系列の4つの系列と、これらに入らない進学対応の科目や基礎的な科目が学べる“自由選択科目群”が用意されています。ビューティクリエイト部は、高校生美容室「Akebono hair」の営業を始め、商品開発などを通して美容師としての道を切り拓いています。
商品開発に取り組む高校生の活動内容を広く発信していきます。
絶滅の危機にある野生生物の保護や消滅の危機にある生態系の保全などを通して地域社会に寄与することを目的としています。
学校用品をはじめ、全国45校の高校が開発した商品を販売! 高校とコラボしたカレーの販売など、“学校”を舞台とした通販を展開しています。