宮城県石巻市を拠点に活動するかぎかっこPROJECT!

宮城県石巻市を拠点に活動するかぎかっこPROJECT!

全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第15回目は、宮城県石巻市を拠点に活動するかぎかっこPROJECTを紹介します。

地域の魅力を再発見し地域に根付く人へ

宮城県石巻市を拠点に活動する高校生団体“かぎかっこPROJECT”は、現在約30 名の高校生と、2名のスタッフによって成り立っています。この「かぎかっこPROJECT」が始動したのは2011年。東日本大震災の直後でした。

震災後、“地域のために何かしたい”という高校生が多いことを知った石巻の企業は、そういった高校生を集めてできることを考え、2011年の6月頃からプロジェクトに参加したい高校生を募集。その後、話し合いを重ね、「かぎかっこPROJECT」の第一弾となるプロジェクト“いしのまきカフェ「 」(かぎかっこ)”をオープンしました。名前にある“「 」”の空間には、“高校生が主役となってさまざまなものを描き、生み出す”という意味が込められています。この“いしのまきカフェ「 」”は、2012年のオープンから2018年の閉店までの間、のべ75 人の高校生が参加。ワークショップなども含めると400人程度の高校生が参加したプロジェクトです。

“いしのまきカフェ「 」”と並行して、さまざまなプロジェクトを行ってきた“かぎかっこPROJECT”は、これまで4つの商品を開発。石巻の特産品を使い、地元の企業と協力して商品開発を行ってきました。また、そこで作られた商品や、地元企業が作る商品を、高校生が作る百貨店“高校生百貨店”で販売。高校生がバイヤーとなり、百貨店のコンセプト作りや空間作り、販売方法やパッケージの開発などにも挑戦。これまで仙台をはじめ東京、大阪等で、16 回開催し、一般のお客様に向けて、地元・石巻の魅力を発信してきました。

そんな“かぎかっこPROJECT”の特徴の一つが、さまざまな学校の生徒が一堂に会する点。部活とはまた違った活動の中で、他校の高校生と交流をし、地元の魅力を再発見していきます。“かぎかっこPROJECT”副代表の加藤さんは、「参加当初は、人との交流が苦手だった子が日に日に活発になっていく。また、高校生のうちに地元への愛を深めることで、卒業後も地元で活躍する子が多い」と話してくれました。地元に根付いて地元のために動く“かぎかっこPROJECT”は、地域貢献はもちろん、自身の経験を深めながら、地元への愛も深めることができる活動になっています。

宮城県石巻市を拠点に活動するかぎかっこPROJECT!
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いしのまきカフェ「 」と、高校生百貨店の様子。商品や販売時の会話を通して地元石巻の魅力を発信していきます。

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海のまち石巻から生まれた
優しいサイダー

宮城県石巻市の高校生が地元の海の魅力を発信するために開発した商品。味、パッケージ、ネーミング、ラベルの全てを高校生が考えました。「優しい」サイダーは、味はもちろん、地元の人の優しさを受けて育った高校生の地域に対する想いや、石巻を応援しようと震災当時のボランティアの方や今でも遠くから気にかけてくださる方々の想い、そして石巻が人々の優しさで復興していることを込めて名づけています。
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かぎかっこPROJECT
宮城県石巻市を拠点に活動する高校生が中心となった団体。2012年、最初のプロジェクトとして、“いしのまきカフェ「 」”を開店し、2018年の閉店までの間、のべ400人の高校生が参加。その後も、石巻の魅力が詰まった商品の開発・販売・情報発信や、地域マップの作成、高校生がバイヤーとして販売会を実施するプログラム“高校生百貨店”などを開催。さまざまな活動を通して、地元・石巻の魅力を全国に発信している。




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