北海道出身の 3 人組バンド。全楽曲の作詞・作曲を手掛けるVo. ヨシダタクミの透き通る歌声、圧倒的で叙情美溢れるメロディーライン、そして葛藤や憂いをストレートに表現した歌詞に、Gt. ユタニシンヤ、Ba. ヤマザキヨシミツのパフォーマンスが相乗効果を生み出し、男女問わず若者世代を中心に支持されている。なお、Vo.ヨシダタクミは自身の全楽曲の作詞作曲のみならず、水樹奈々やKis-My-Ft2など数々の楽曲提供も行っている。
―『君は彼方』の主題歌『瞬間ドラマチック』はどんな楽曲になっていますか?
ヨシダ:映画の話をいただいてから、先立って僕もキャストさんと同じくらいのタイミングで台本を読ませていただきました。イメージとして浮かんできたものが“夏”と、“青”という色だったんです。そこから“青さ”を物語の一つのキーワードにして、疾走感のある明るくて前向きな楽曲にしたいなという想いがありました。さらに監督とお話をしていく中で“想いを伝える”というのが映画の一つのテーマになっているというお話を聴いて、そこからはどこまで歌詞に入れて良いかという相談をしました。「好き」って曲の中で言ってしまって良いのか、もっとふんわりとした言い方の方が良いのかとかですね。そこで「言って良い」という話になったので、じゃあ曲の中では別軸で“愛”というのを思いっきり歌詞に入れますねということで、ある程度僕の中で振り切って歌わせていただきました。ラブソングでもあり、前向きで疾走感のある曲になったかなと思います。
―楽曲を制作するにあたり、『君は彼方』を観た率直な感想を教えてください。
ユタニ:声優さんが豪華というのが最初の印象でした。あとは劇中で松本穂香さん演じる澪が泣くシーンがあるんですけど、そこの演技力がすごいなと。ストーリー的にはすごく真っ直ぐな映画だなという印象を受けましたね。
ヨシダ:僕は率直に「早く言いたいことを言って!」と感じました(笑)。だけどこれは物語の一つのキーワードにもなっていて。先日監督と対談をさせてもらった時にも話したんですけど、主人公の澪ちゃんは言葉にするのが苦手なタイプだけど、思うことはしっかりと思っていて。「好きだよ」とかって大人になれば簡単に言えるようになるんですけど、確かに中学生・高校生時代の自分を思い出したら「言えないのかもしれない」と思いました。あの時代特有の回りくどさや、気恥ずかしさっていうのは彼らにしかわからない。だから映画を観て、僕らも子供の頃のままでいたようで忘れていた感情なんだと驚きましたね。
―今回のようなタイアップ曲を制作される際に心がけていることはありますか?
ヨシダ:僕がタイアップ曲を書く時に一番思っているのは、まずはその作品のファンにならないといけないということです。僕自身、もともと漫画が大好きなので、その作品を知らないまま書き下ろしをすということは絶対にしたくないんです。だからまずはその作品を知る。例えばアニメで漫画が原作ならば、その漫画は絶対に全部読みますし、今回の作品であれば台本をいただいたりして。まずはその作品を知ってファンになるということを一番大事にしています。
―ヨシダさんが書かれた楽曲を最初に聴いた時の感想を教えてください。
ユタニ:僕もタクミ(ヨシダ)と同じタイミングで台本を読ませていただいていて、その時に爽やかで空を突き抜けるようなイメージを抱いていたので、すごくイメージ通りの楽曲だなと思いました。
ヤマザキ:僕は一発で良いなと思える曲だなと思いました。あと今歌詞を読んでいて改めて思ったんですけど、“全身全霊 総動員で”というこの表現(笑)! 本当に身体中の細胞一つひとつから相手を思っているというのが伝わって良いなと思います。
―楽曲を通して伝えたいメッセージを教えてください。
ヨシダ:10代の頃って、今よりも人生をそんなに深く考えていないと思うんです。その分、好きな子のこととか、友達のことが頭を支配するんですよね。「好きな子の気持ちがわからない」ということだけで一日中悩めるんですよ。これってこの時代にしかできない感覚のものだと思います。いろいろなことに全力投球できるのって本当に10代の子たちだけだと思うので、この曲を聴いてもらってそういう子たちの背中を押せたら良いなと思います。
―高校生にメッセージをお願いします。
ユタニ:『君は彼方』も『瞬間ドラマチック』も学生の皆さんにドンピシャで響くような作品になっているので、映画も楽曲も楽しんでいただけると嬉しいです。
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sajiにとって初の映画主題歌となる本作。『君は彼方』のテーマでもある“言葉で伝えることの大切さ”を、疾走感溢れる爽やかなサウンドに乗せて歌った一曲になっている。
幼馴染2人の【過去と未来が交差する】青春ファンタジー映画『君は彼方』。公開を記念して、声優を務める松本穂香さん・瀬戸利樹さんにインタビューを実施!
1997年2月5日生まれ。大阪府出身。連続テレビ小説『ひよっこ』に出演。映画『君が世界のはじまり』『みをつくし料理帖』などで主演。素朴な役からコミカルな役まで幅広い顔で魅了する実力派女優。
瀬戸利樹(せと としき)
1995年10月7日生まれ。千葉県出身。ブレイク若手俳優の登竜門『仮面ライダーエグゼイド』で仮面ライダーブレイブ役を演じ、子供だけでなく幅広い層から支持を得ている今注目の俳優。
―今回お二人が声優を務めた映画『君は彼方』はどんな作品になっていますか?
松本: 私が声優を担当した主人公の澪は、あまり自分に自信がなくて、いろいろなことをすぐに諦めてしまう消極的な性格の女の子です。そんな澪が、ある気持ちを大切な人に伝えられずに後悔をすることで、その気持ちをどこに向けていくのか、その先を自分でどう切り拓いていくのかというのが見どころの作品になっています。
瀬戸: 僕が演じた新は、澪の幼馴染で真っ直ぐな性格、この物語の鍵となる秘密を持っている青年です。
―それぞれが演じられたキャラクターとの共通点、さらにお互いから見てお互いが演じられたキャラクターとの共通点があれば教えてください。
松本: 澪と私は、消極的という部分では結構近いところがあるかなとは思います。
瀬戸: 新と僕は、自分で言うのも恥ずかしいですけど素直っぽいところかなと思います(笑)。
松本: でも本当に新の真っ直ぐなところは瀬戸さんと共通する点だと私も思います。映画に関する取材とかを一緒にしていても、本当に真っ直ぐな方なんだなと思いましたし、そこは新とぴったりなんじゃないかなと思います。
瀬戸: 僕は最初、松本さんに対してクールな印象があったので、澪との性格的な共通点はあまり見受けられないんですけど、声がすごく澪にマッチしているなという風には思いました。
―松本さんと瀬戸さんは今回が初共演となりますが、お互いの印象を教えてください。
松本: 瀬戸さんは一言で言うと天然ですね(笑)。すごく面白い方だなと。
瀬戸: 自覚はないですね……(笑)。僕は松本さんにお会いする前は、クールで少しミステリアスな印象があったんですけど、お話させていただくとすごく人間味のある素敵な方だなと思いました。
―本作では山寺宏一さんや大谷育江さん、小倉唯さん、早見沙織さんといった豪華声優陣、さらに竹中直人さんや夏木マリさん、土屋アンナさんという豪華俳優陣が出演されていますが、共演された感想を教えてください。
松本: 私は小倉さんと一緒に収録をさせていただいたのですが、やっぱりプロの声優の方はセリフ部分ではない少し漏れたような声とかも声の質が全く違うので、すごくいろいろなことを学ばせていただきました。収録が始まってから割とすぐにご一緒させていただいたので、そこで学んだことは後半の収録に活かせたかなと思います。竹中さんや夏木さん、土屋さんとは一緒に収録はさせていただいていないのですが、声を聴いてやっぱり率直にすごいなぁと。きっといろいろなことを考えて収録をされたと思うんですが、求められたこと以上のものをサラッと出せてしまうのですごいなぁの一言でした。
瀬戸: 僕は土屋さんとご一緒させていただいたんですけど、それが収録初日で。テレビで見るあの気さくな人柄のままで接してくださったので、不安や緊張感は全て取り除いた状態で収録に臨むことができました。本当にもう感謝しかないです。
―どんな人にこの作品を観てもらいたいですか?
松本: 皆さんに観ていただきたいんですが、やっぱり学生さんには観てもらいたいですね。後悔しても時間は絶対に戻ってこないので、その時思ったことや感じたことは、しっかりと言葉で伝えてほしいなと思います。
瀬戸: 僕はじゃあ学生以外の方に(笑)。とにかく皆さんに観ていただきたいです。この作品で大事にしているテーマが“大事なことは直接会って伝える”ということで。今は以前より気軽に会いづらい世の中ではあると思うんですけど、そんな中でも人と会って伝えることの大切さを、この作品を通して感じてもらえたら嬉しいです。
めまぐるしく変化をみせる街・池袋。
幼馴染2人の【過去と未来が交差する】青春ファンタジーが誕生
澪(松本穂香)は幼馴染の新(瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに2人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまった。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには不思議な世界が広がっていた。
11.27(金)公開
松本穂香 瀬戸利樹
土屋アンナ 早見沙織 / 山寺宏一 大谷育江 / 木本武宏(TKO) 瀬名快伸 / 小倉唯 仙道敦子
竹中直人
夏木マリ
【監督・原作・脚本】 瀬名快伸 (KADOKAWAファンタジア文庫刊「君は彼方」)
▼公式サイト
https://www.kimikana.jp
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@kimikana_movie