“土木”について学ぶ「菅生健人の土木を知る」。何度かのインタビューなどを通し、自身が感じた”土木”への考え方や想いを基に、菅生健人が本企画のテーマソングを作詞! 今号では、その歌詞を公開すると共に、詞に込めた想いを語ってもらいました。
こんにちは菅生健人です。
今回この歌詞を書く上で思い浮かべたキーワードは『当たり前』でした。コロナウイルスが流行してしまった昨今『当たり前だった事』が『当たり前にできなくなった』と思います。皆さんも『当たり前』や『普通』について考えたことがあるかと思います。『あの頃に戻りたい』『みんなでワイワイ集まりたい』そんな風に僕も思いました。
そこで、そんな当たり前ができていたはずの『あの頃』にも生活に隠れていた『当たり前』があるのではないかと考えるようになりました。簡単にお伝えするとマトリョーシカ人形を思い浮かべていただければ分かりやすいかもしれません。『見えていたものに隠れているもの』が深く深くに潜んでいるという状態が『日常』なんだと考えるようになりました。
失ってしまってから初めて見えてくる『当たり前』。だからこそ、この曲ではできるだけ日常を思い浮かべてもらいながら、生活の中に隠れている『当たり前』を見つけてもらいたいと思い制作しました。
具体的には、皆さんが今日歩いていた道や乗った電車、水道、家、クイーンベッド全て『つくった人がいる』ということを今一度思い浮かべていただき、大切にして欲しいと思っています。
他にも震災の復興を今もなお行っている方や毎日お弁当を作ってくれているご両親、喧嘩中の友人、つまずいた床、小指をぶつけたタンス、お釣りを忘れていったお客様、カバンを傘にしているサラリーマン……と今ぱっと考えただけでも数えきれない『大切にすべきもの』があります。
この『クイーンベッド』を聴いていただき大切にすべきことを増やしていただければと思っています。
作詞:菅生健人 作曲:佐山こうた
引っ越したてのクイーンベッド
「⼤きすぎたね」って 実は僕は気づいてたけれど
たわいもない毎⽇の 当たり前を忘れないように
思う君を ⾊あせた君を
今⽇ 君と過ごす街も
今⽇ 君が歩む道も
今⽇ 寝過ごした電車も
何もかも 何もかも
在り来りな画⾯に映る幸せには汗や涙を流してくれてる
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”
カバンを傘に変えたスーツの魔法使いも⽀えてくれてる
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”を
引っ越したてのクイーンベッド
「半分は私ね」って それ以上迫ってるけれど
たわいもない毎⽇の 当たり前を忘れないように
思う君を 鮮やかな君を
今⽇ 僕と過ごす街も
今⽇ 僕が歩む道も
今⽇ つまずいた軋む床も
何もかも 何もかも
在り来りな地⾯を歩く幸せには汗や涙を流してくれてる
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”
猫背でメガネの錆びた笑顔も時には少し壊れかけている
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”を
ロマンチックなデート先も
遊び尽くしたあの空き地も
忘れられない涙の街も
⼈が生まれ育った場所は全て 造った⼈の上にあるんだ
在り来りな画⾯に映る幸せには汗や涙を流してくれてる
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”
笑い⾶ばしたり 涙に頼り 1⼈で悩み ⼈のためになる
⼈がいる⼈になる⼈に”ありがとう”を
引っ越したてのクイーンベッド 「⼤きすぎたね」って
実は君も 気づいていたけれど