スポGOMI甲子園実行委員会は、3人1組のチームを結成した15〜18歳(高校生相当)の若者たち全10チームが、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競う『スポGOMI甲子園2021・石川県大会』を9月23日(木)に開催。このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催された。
早朝からの雨もあがった午前9時、メイン会場となる【いしかわ四高記念公園】に集まったのは金沢高校、小松大谷高校、遊学館高校、そして日本航空高校の計10チーム。「CHANGE FOR THE BLUE!」の元気な掛け声と共に、一斉に競技エリアへと出発した。
開催直前に日本列島に上陸した台風。そして当日も直前まで雨が降っていた為か、今回目立ったのは壊れて放置された”ビニール傘”。生垣の中など物陰だけでは無く、道路の端等にも多く見つかった。また”燃えないごみ”や”ビン・缶”など重い物が多く、中にはオリジナルアイテムが壊れてしまうチームも。それでも果敢に進む各チームは、メンバー同士で助け合いながら多くのごみを回収する。そして60分後、競技が終了。
優勝したのは小松大谷高校の男子3人組【Ablaze大谷】。なんとごみの総量20.32kg/4031ポイントという圧倒的な成績!キャスターをつけたポリ容器のごみ箱や背負子などで他のチームよりも活動範囲を広げ、細い路地で13kgのビン・缶を発見。
2位の金沢高校の【脳内お花畑】は、前回参加した先輩たちが使ったものを改良してオリジナルアイテムを作成していた。
■Ablaze 大谷チームのコメント
「アイテムは周りに注意喚起ができるほうが良いかなと思って作りました。大通りにはごみが少なかったのですが、細い路地に入ってみるとごみが目立ちました。楽しみながら貢献活動が出来て良かったです。全国大会でも優勝できるように頑張ります!」
■可愛くて実用的!アイテム賞を受賞したのは遊学館高校
石川テレビのキャラクター”石川さん”や、ごみ袋のオリジナルキャラクターなど描いたアウトドアワゴンは、見た目の可愛さだけではなく、ごみの種類を分けられるように箱を設置するなど実用的!更に、手を汚さずに回収ができるように滑り止めのついたアームも準備するなど、総合的な工夫が評価された。
金沢の中心で海への愛に気づく。集まったごみは45.45kg。競技を終えた高校生たちからは「ポイ捨てが結構多いですね」という驚き、そして「自分はポイ捨てをせず、ごみを見つけたら拾っていきたい」という声もあがった
<イベント概要>
日程:2021年9月23日(木)9時00分〜12時00分
開催場所:いしかわ四高記念公園
参加人数:1チーム2〜3名×10チーム=27人
▼スポGOMI甲子園実行委員会
https://www.spogomi.or.jp/
▼CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」が推進しているプロジェクトです。海の豊かさを守り、海にごみを出さないという強い意思で日本全体が連帯し、海に関心を持つ人を増やし、海の未来を変える挑戦を実現していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
▼日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/