世界最大級の国際ロボット競技会「WRO(World Robot Olympiad)」は、青少年の創造力と問題解決力育成を目的に毎年世界各地で決勝大会を開催していますが、本年は新型コロナウイルス感染拡大の影響から、オンラインでの開催となった。
11月18〜21日(木〜日)の4日間にかけて開催された“THE ONLINE WRO INTERNATIONAL 2021”には日本より7チームが出場し、健闘の結果、計4チームが入賞する結果となった。
WROは2004年にシンガポールサイエンスセンターでの開催からはじまり、今や毎年、世界75以上の国と地域から7万5千人以上の小中高校生が参加する世界最大級の国際ロボット競技会。日本では、プログラミング教育の必修化、PBL(ProjectBased Learning)やSTEM教育への関心の高まりを受け、グローバルに競い学び合う教育の場として、産学官連携のもと国内地区予選会数、参加チーム数を増やしながら国内開催地、参加チーム数を増やしながら、17年に渡り継続開催をしている。
<表彰結果 WRO2021国際大会 日本からの入賞チーム一覧>
◆レギュラーカテゴリ
自律型ロボットをチームで製作。製作されたロボットが競技をする。
【ジュニア部門 5位入賞】
SSS(名古屋市立猪高中学校、名古屋市立香流中学校、名古屋市立守山北中学校)
【シニア部門 5位入賞】
YTHS 60 tomes(愛媛県立八幡浜工業高等学校)
◆オープンカテゴリ
テーマにしたがったロボット製作・発表をする。
【エレメンタリー部門 4位入賞】
Y&E(札幌市立西野第二小学校、札幌市立平岡公園小学校)
【ジュニア部門 6位入賞】
Deer Japan -Memories -(奈良教育大学附属中学校)
◆LE Creativity Award
レゴエデュケーション(大会プレミアムスポンサー)賞
受賞:Deer Japan -Memories -(奈良教育大学附属中学校)
<WRO 2021国際大会 概要>
・日程
2021年11月18日(木)〜21日(日)オンライン開催
・公式サイト
https://www.wro2021.org/
・競技内容
自律型ロボットによる競技(レギュラーカテゴリ、オープンカテゴリ、Future Engineers)
・部門
小学生、中学生、高校生、高等教育機関
・主催
World Robot Olympiad
・参加国
アメリカ、ドイツ、日本、ハンガリー、中国、ロシア、スペイン、ブラジル、インド、UAE、サウジアラビア、カタール、イラク、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、台湾、南アフリア、デンマーク等、66の国と地域から200チーム以上が参加
<WROとは>
WRO(World Robot Olympiad)は、シンガポールサイエンスセンターの発案により2004年に始まった国際的なロボット競技大会です。世界中の小学生から高校生までを対象に、科学技術を身近に体験できる場を提供し、創造性と問題解決力を育成することを目的に開催しています。
▼WRO公式ページ(英語のみ)
https://wro-association.org
<WRO Japanとは>
日本では、シンガポールサイエンスセンターの発案を受けて産学の有志によるWRO Japan実行委員会が組織され、2004年にスタートしました。公益財団法人科学技術振興財団(科学技術館)の協力を得て、ロボット、組込みシステムをテーマとした子どもたちの科学技術への興味意欲の向上、ものづくり人材育成を目的に活動をしています。
2008年にNPO法人として新たに発足、現在に至ります。