岸和田市立産業高校(大阪府)の図書委員会のオススメ本を紹介します。今回も引き続き、2年生のオススメ本を紹介します。
■『神様の御用人』 浅葉なつ/メディアワークス文庫
フリーターの良彦は、ある日突然、神様たちの御用を聞いて回る人間「御用人」になることに。何の力も道具も持っていない、知識も無い普通の人間が、モフモフの狐神・黄金に助けられながら、人間味溢れる個性豊かな神様たちに振り回されていく。一話ごとにワンポイント神様講座があり、勉強になります。主人公の挫折や不安、人間に願われるばかりで薄れる神様への信仰など、設定が面白いです。考えさせられたり、ほっこりしたり、感謝の気持ちを改めて思い出させてくれる一冊です。
【読書時間:10時間】
■『JAPAN CLASS』 保川敏克/東邦出版
皆さんは、海外から見る日本はどんな感じか考えたことはありますか? 実は日本の日常生活や当たり前のことが、海外からみると非日常的でステキ「クール」だそうです。海外の反応、意見、感想などがたくさん書かれています。例えば、外国には日本のように、先生と一緒に放課後に部活動をすることが無く、フランスからは「クール過ぎ」、韓国からは「うらやましい、思い出がたくさん作れそう」などの声があります。学校にプールがあることにもびっくり、当番を決めて配膳する給食、生徒自らする掃除もすばらしい習慣だと絶賛。他にも幅広い分野で、日本人なのに知らなかったという話題もあり驚きの連続です。日本のランドセルが、フランスやアフガニスタンでどのように使われているか、この本で確かめて下さい。意外過ぎておもしろいです。
【読書時間:13時間】
■『ブタのふところ』 小泉吉宏/メディカルファクトリー
著者は道徳の教科書にもよく載っている漫画家であり絵本作家。悩めるブタのシッタカブッタが、カイカブッタやイイコブッタ、ネコカブッタなどという名前のブタの友だちと一緒に、さまざまな悩みを抱えている私たちに替わって、「心」というものをおもしろおかしく笑いに変えて紹介しています。「心配」「欲望」「依存」など25の章があり、どれも悩める事柄ですが、読むだけでほっこりし、なるほどそんな考え方もあるのかと心が軽くなる一冊です。「当たり前のことを当たり前と思えなくしている、ものの見方や心のクセをていねいに笑いながら見ていこう、まず力を抜いてごらんよ。」と言っています。
【読書時間:12時間】
以上3冊のオススメ本を紹介しました。
次回の配信日は12/6(月)の予定です。次回も引き続き、2年生の図書委員会のオススメ本を紹介します。
どうぞ、お楽しみに。
※本情報は、岸和田市立産業高校 図書委員会が発行する、図書委員会だより「yomoyomo」より転載しています。
▼岸和田市立産業高校HP