さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第44 回は、エースコック株式会社の長尾昌輝さん。30 年以上愛されるカップめん『スーパーカップ』を担当し、これまでに50 品以上の商品を世に送り出している長尾さんに迫ります。
京都府出身。龍谷大学経済学部を卒業後、“好きなことを仕事にしたい”との想いからエースコック株式会社に入社。5年間の営業職を経た後、自らの希望でマーケティング本部 商品開発グループに異動。カップめん『スーパーカップ』ブランドを担当し、これまでに50品以上の商品を開発している。
驚きやワクワク、面白さなどは、できる限り商品に落とし込みたい
仕事内容を教えてください。
エースコック株式会社にて、『スーパーカップ』という商品を担当させていただいており、このブランドの育成について考えることが、私の大きな仕事になります。そしてそれに付随した主な業務が、新商品の開発です。商品開発に関しては、まず私たち“商品開発グループ”が企画を出し、商品コンセプトまで決めた後に、開発研究室という部署が実際に商品を作っていく形になります。企画出しから商品化まで、平均して7〜8ヶ月、長いものだと1〜2年かかることもあります。自分が考えたものは月一品くらいのペースで商品化されるので、これまでで50 品くらいは商品化されたかと思います。さらに私たち“商品開発グループ”は、社内でも商品に対する知識がかなりある方なので、新商品を売り込む商談の際には営業と同行し、プレゼンをさせていただいたりもしています。
現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。
もともと私はラーメン屋巡りが大好きで、大学生の頃から休みの日には友人と近畿圏のラーメン屋を巡っていました。そして就職活動をする際に、好きなことを仕事にしたいという想いから、昔から馴染みがあったエースコックを希望し、無事入社できた感じです。入社後は営業業務を5年行い、その後現在の商品開発グループに異動しました。私の場合は、入社して3〜4年が経ったくらいのタイミングで、商品開発という仕事に興味を持ち、自ら希望を出して異動させてもらいましたね。
商品のアイディアはどのように出されているのですか?
正直、会社でパソコンを見ていても良い商品は思いつかないので、常に生活の中にアンテナを張っている状態です。仕事の帰り道や入浴中、休日にランチをしている時など、何気ない瞬間にパッと思いつくことの方が多いですね。
長尾さんが携わられた商品には、どんなものがあるのですか?
最近のもので言うと、『スーパーカップ キャンプ飯』という商品は、私が開発させていただきました。この商品は、コロナ禍の影響でキャンプブームが来ているということから思いついた商品になります。自分自身、キャンプで食べるご飯にすごく憧れる部分があり、普通の食事とは少し違った切り口から、スーパーカップというブランドを使って作れないかなと思い、商品化することができました。
仕事をする中でのやりがいを教えてください。
自分が企画したキャンペーンが話題になったり、自分が開発した商品が売れた時にはやりがいを感じます。
エースコックの商品開発として持たれているポリシーはありますか?
弊社は、お客様に“面白い会社”“挑戦している会社”と思っていただきたいという想いがあります。そのため、他社にはない驚きやワクワク、面白さなどは、できる限り商品に落とし込みたいと思っています。
商品開発の仕事にはどんな人が向いていると思いますか?
何事に対しても疑問を持てる人は向いているのかなと思います。これは弊社だけではなく、他のメーカーさんもそうだと思うのですが、新商品や新しいものをリリースする時には「誰に向けてどういった背景で作ったものなのか」という考えが必ずあります。だから日常生活の中でも、一つの商品に対して「どうしてこの商品を作ったのだろう」「誰向けに出したのだろう」という疑問を持てるような人は、自分が新商品を作り出す時にもすごく役に立つと思いますし、商品開発の仕事には向いていると思いますね。
今後チャレンジしたいことを教えてください。
私が担当している『スーパーカップ』という商品は「日本高校ダンス部選手権 夏の公式全国大会」で特別協賛を行っており、全国の頑張る高校生を毎年応援しています。今後もイベントへの協賛やワクワクする商品を企画していくことで、学生の皆さんにとって『スーパーカップ』がより身近な存在になれるようにチャレンジし続けていきます。
高校生にメッセージをお願いします。
今はコロナ禍ということもあり、修学旅行の中止や、文化祭の中止などのニュースをよく見かけます。今の高校生はなかなか満足のいく高校生活を送れていないのかなとも思うのですが、高校生活は一生に一度の大切な時期です。できることは限られてしまうかもしれませんが、一日一日を全力で楽しんで、素敵な高校生活を過ごしてほしいと思います。
お仕事言葉辞典 商品開発編
【切刃番手】 きりはばんて
0mmの幅で何本の麺がとれるかによって定まる一定の数字。この切刃番手によって麺の太さが決まる。うどんは7〜16番手、ラーメンの中細麺は24番手、そうめんは30番手というように、数字が大きいほど細麺となる。商品開発の際は、商品ごとにこの切刃番手を変え、適した麺の太さを決めている。
お仕事道具見せてください!
社内説明用の工作キット
新商品パッケージの説明を社内で行う際に使う工作キット。デザイン会社が起こした新パッケージのデザインを無地のカップに貼り付け実際の形にし、イメージなどを共有するそうです。
INFORMATION
エースコック公式サイト:https://www.acecook.co.jp
スーパーカップ公式サイト:https://www.acecook.co.jp/brand/super/index.html