コンピュータ理工学が専門の会津大学等によって主催・運営されるパソコン甲子園。高校生・高等専門学校生が、情報処理技術におけるアイデアや表現力を競い合う、ICT分野における全国大会です。そんな『パソコン甲子園2021』の本選が、11月13日（土）、11月14日（日）の2日間、オンラインにて開催されました。
パソコン甲子園では、プログラミング部門、モバイル部門、いちまいの絵CG部門の3部門に分かれて競技を実施。
開会式では、主催者あいさつが行われ、福島県の内堀雅雄知事が映像で登場。「新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年度に引き続き選手の皆さんを福島県にお迎えすることができず大変残念ですが、オンラインにより本選が開催できることを嬉しく思います。コロナ禍で校内活動が制限される中、皆さんも様々な情報ツールを用いるなど、この大会に向けて工夫や努力を積み重ねてこられたと思います。この大会を通して、皆さんがICT技術に磨きをかけるとともに、困難な状況でも諦めず、未来を切り拓く力を身につけ、社会のDX化に貢献する人材に成長されることを期待しています」と、選手に向けてエールを送りました。
さらに、『パソコン甲子園2021』を共催する、会津若松市の室井照平市長は「コロナ禍で、日常生活においてコミュニケーションをとることが難しい状況になっていることと思います。プログラミングに打ち込める環境や、大会の準備をする時間が十分ではなかった人もいらっしゃるかもしれません。こうした厳しい状況にあって、日々研鑽を重ねてこられた選手の皆さんに、改めて敬意を表する次第であります。」と、出場選手を称えました。
開会式の最後には、出場選手を代表し、福島工業高等専門学校 チーム『くるくるパーマ工房』の3名によって選手宣誓が行われ、大会が開幕しました。
競技の様子は、『パソコン甲子園公式YouTubeチャンネル』にて中継。同じ学校の生徒3名以内のチームで、Android搭載のスマートフォンを対象に、テーマに基づき“夢のある”アプリケーションを企画・開発し、その総合的なプロデュース力を競い合う“モバイル部門”では、下記のチームが入賞しました。
■パソコン甲子園 モバイル部門競技結果
（※賞：学校名（都道府県）／チーム名）
グランプリ：開成高等学校（東京都）／うし食時代
ベストアイデア賞：鈴鹿工業高等専門学校（三重県）／お刺身たんぽぽ同好会
ベストデザイン賞：福島工業高等専門学校（福島県）／くるくるパーマ工房
グランプリの開成高校・うし食時代は、共同試験対策用SNS『cown』というアプリを開発し、共同の試験対策をサポートするSNSで、既存のSNSでは解決できない「わからない部分を他の人に聞きたい」、「ノートの貸し借りをしたい」という悩みを解決。これはグループ機能、SNS機能、タグによる分類することで、ユーザーが欲しい試験に関する情報を見つけ出すことができるというアプリです。
※詳しいアプリの情報は、下記URLの1:27:00よりご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=-dx1HguwnaA
本選終了後、表彰式ではグランプリを受賞したチームにリモートにてインタビューを実施。
グランプリを受賞した、開成高等学校・チームうし食時代の上原くん、神田くんは「今回は我々のアプリを高く評価していただきありがとうございます。」「この大会に関わってくださった事務の方や、我々の活動に協力いただいた顧問の先生など、全ての関係者の方にこの場を借りてお礼を申し上げたいです。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べました。
