これまで数々のお笑い大スターを生み出している吉本興業が、昨年4月「よしもとアカデミー」を設立!
今回は、NSC10期生のお笑いコンビ・トレンディエンジェルにインタビューを実施しました。
トレンディエンジェル
ボケ担当の斎藤司(写真右)、ツッコミ担当のたかし(写真左)から成るお笑いコンビ。NSC東京10期生の同級生でコンビを結成。2013年「オンバト+」優勝、「M-1グランプリ2015」優勝。
芸人になろうと思ったきっかけを教えてください。
たかし: 僕は姉が履歴書を送って。……というのは嘘で、高校の同級生に誘われてですね。もともとアイドルが好きだったのでアイドルに会いたいという気持ちもあり、特にこれと言ってやりたいこともなかったので芸人になろうと思いました。
斎藤: 僕はもともとジャニーズに憧れていて、履歴書を送りましたが未だ返信が来ません。でもなんとかキャーキャー言われたいなと思っていて。そんな時、当時通っていた大学のキャンパスが、テレビ番組の収録スタジオのすぐ裏にあったので、スタジオの前に芸能人を見に行ったりしていたんですよ。それで俳優を目指しているやつに出会い、友達になったんです。そこで僕が「芸人に少し興味があるんだよね」という話をしたら「一緒に組まないか」みたいなことを言われたのですが、その時は勇気がなくてやんわり断わりました。その後は就職に失敗してしまい、バイトで社会人をやっていたのですが、同期の営業職の子が目標を達成できないことでめちゃくちゃ怒られていて。“僕は自社の商品を売るよりも自分を売りたい”と思い、NSCに応募しました。
もともと人を笑わせることは好きだったのですか?
斎藤:僕は高校時代は友達作りに失敗してしまって、二言くらいしか喋らなかったと思います。でも中学時代は結構人気者でしたね。クラスによく笑う女の子がいて、僕が教室の後ろにあるロッカーの上から飛んだりしたらケラケラ笑うんですよ。その時に笑ってもらう快感みたいなものは感じていましたね。
たかし:僕は中学生の時に観ていたバラエティ番組に出てくる人のモノマネとかを、男子同士でやって笑い合ったりはしていましたね。明るい性格ではあったのですが、クラスで一番の人気者を影で「なんだあいつ」って言っているようなタイプではあったかもしれないです。
芸人を目指してからは、どういった経緯でNSCに入学されたのですか?
たかし: 僕は当時NSCの存在すら知らなかったのですが、友達に“アイドルに会えるから”と聞いて入った感じです。
斎藤: 僕はNSCに入ったのが24 歳の時でした。社会人として営業で外回りの仕事をしていたのですが、その時にコンビニでNSCのチラシを見つけたんです。そのチラシを見た時に「ここに行けばお笑い芸人になれるんだ」という知識をそこで一回入れて。その年には応募しなかったのですが、“芸人になりたい”という想いが大きくなり、先ほど言った同期が怒られているのを見た時に「あれだ!」と思い出してNSCを調べたという感じですね。
そこからどのようにコンビを組まれたのですか?
たかし:僕は最初、NSCに誘ってくれた高校の同級生とコンビを組んだのですが、僕のモチベーションが低かったこともあり「解散しよう」と言われ、でもさすがに一人じゃやりたくないと思って。斎藤さんとコンビを組んだのはNSC卒業間近でしたね。
斎藤:そうですね。NSCは4月に入学して3月に卒業するという1年間のプログラムなんですけど、たかしと組んだのは1月とかでしたね。僕もそれまで何人かと組んだのですが全員面白くなくて(笑)。コンビも解散してどうしようかなと思っていたのですが、ちょうどその時にたかしと仲が良かったので一緒にやってみようかなと。僕は人見知りなんですけど、たかしは人懐っこいので、この部分は使えるなという感じでしたね(笑)。たかしと僕はお互い適当というか軽いノリだったので、そういう意味ではやりやすかったかもしれないですね。
トレンディエンジェルというコンビ名もNSC時代に付けたのですか?
斎藤:そうですね。新宿西口のマクドナルドで、2人でノートにそれぞれが好きな言葉を書き出してそれを合体させるみたいな感じで考えました。
たかし:僕はアイドルグループっぽい名前がよかったんです。
斎藤:僕はおしゃれな名前がよかったので、“トレンディ”という言葉を出して。たかしは“いちご娘”みたいなのばかり出してきてそれは嫌だなと思い、ギリギリ“エンジェル”が採用された感じですね。
NSCに入って良かったと思うことを教えてください。
たかし: 芸人としての相方探しをするならこれ以上の場所はないと思いますね。
斎藤: そうですね。やっぱりみんな同じ志を持っていますから。ただお笑いなんて結局習うものではないと思いますが、授業は声出しやダンスなど基本的なことをやるので、単純に楽しかったですね。ネタ見せの授業とかでも、生のネタというのを初めて見るなという感じで。最初はコンビ名を言って登場してくるのとか、めちゃくちゃ恥ずかしいんですよ。いつかはそれが自然なことになるんですけど、そういったカルチャーショックをいろいろ教えてくれる場所ではあると思います。“お笑いの世界に来たんだな”とギアが入る感覚はありましたね。
たかし: あとは同期ができるということも大事だと思います。同期同士でネタを見せ合ったり、一緒に朝までネタを作ったりとか、すごく楽しかったですね。
斎藤: それと、やっぱりどうやって芸能人になればいいのかってわからないじゃないですか。NSCは芸人になるための道しるべを教えてくれるという感じですかね。
芸人として苦労はされましたか?
たかし:僕ら苦労エピソードがないんですよ。
斎藤:NSC時代はネタ見せで評価されなかったり、悔しい思いは多少していますけど、そういうのが反骨精神になり「ネタでやり返そう」となって、それが結果になって出たりすると嬉しかったり。もうとにかくずっと楽しかったですね。
たかし:若手芸人って“お金がなくてご飯が食べられない”みたいなイメージもあると思うんですけど、それも経験したことがなくて。常にほかほかのご飯を食べて暖かいベッドで寝てました(笑)。
斎藤:“こんなに普通に生活ができるんだ”というのは思いましたね。
たかし:吉本は良い会社なので! これはしっかり書いておいてください(笑)。
芸人になってよかったと感じることを教えてください。
たかし:もう絶対的に楽しいです。周りに面白い人がたくさんいるし、お金がなくても楽しめる仕事だと思います。
斎藤:僕は社会人の時に、毎日同じ場所に通うという経験をしていて。「電車しんどいな」とかって思っていた時にNSCのチラシを見たら、“この人たち楽しそうだな”ってやっぱり憧れるんですよ。実際に芸人になってからは、芸能人もたくさん見られるし、新鮮なことばかりなので毎日本当に楽しいですね。
たかし:あと僕はアイドルにもたくさん会えました!
斎藤:僕はM-1グランプリで優勝した直後に、SMAPさんの『BISTRO SMAP』に出させていただいて。そこでキムタクさんに「本物だ!」と言われたんですよ。「こっちのセリフだよ!」って思ったんですけど、その時は芸人としてここまで来られてよかったなと思いました。
2022年にチャレンジしたいことはありますか?
斎藤:僕はK-POPや韓国のドラマが好きなので、本格的に韓国語を学びたいと思っています。あとはコロナがもう少し落ち着いたら、韓国で何かやってみたいですね。YouTube撮影も兼ねながら聖地巡礼とかもしたいですし。
たかし:え、長期休暇?
斎藤:長期休暇ですね。
たかし:僕は始球式をやりたいです。
斎藤:僕は一度楽天の始球式をやらせていただいたのですが、コントロールが悪いし投げるのには自信がなくて。案の定3バウンドしたんですよね。
たかし:嶋選手がキャッチャーをやっていて、僕にボソっと「始球式で3バウンドしたのは、小学2年生の女の子以来ですね」って言って(笑)。
斎藤:たかしもブルペンで投げていたんですけど、「なんで君が投げなかったの?」って言われていて(笑)。僕だって恥ずかしいし投げたくなかったのに(笑)。
たかし:僕は始球式で投げるというのは夢ですね。
今後、どんな芸人になっていきたいですか?
斎藤: 僕はグローバルな感じでやりたいんですけど、たかしはそういうことは興味がないので、漫才は漫才でやりながら、お互いが好きなことも仕事にしていけたら良いなと思います。
たかし: 斎藤さんが海外進出したら、僕はウーマンラッシュアワーの中川パラダイスさんと一緒に漫才をやろうかなと思っています。
斎藤: (笑)。やっぱり漫才は漫才で今まで積み上げてきたものがあるので、新ネタをあまり作れていない時とかに、ふとM-1グランプリを観たりすると、“漫才やりたいな”って思うんですよね。だから、漫才をやらせていただける場所をいただけるうちはやっていたいです。
高校生にメッセージをお願いします。
斎藤: やりたいことがない人は、自分が好きなエンターテインメントをひたすら観ていれば良いと思います。その中で“自分もこれがやりたい!”と思えるものに出会えるかもしれません。そしてもしやりたことがある場合、芸人という仕事はすごく間口が広いです。
たかし: 芸人になって本を書いたり、俳優をしたり、歌を歌ったりしている方はたくさんいますから。
斎藤: そういう意味では、一度芸人になっておけばみたいなことはありかもしれませんね。やりたいことに近づける万能な職業かもしれません。ただ、面白すぎる人は芸人はやめてください。
たかし: 面白すぎる人はね、僕らのライバルが増えちゃいますからね(笑)。
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タレントとして表舞台で活躍しエンタメをけん引していきたい人も、スタッフとして裏方でエンタメを支えたい人も、吉本興業グループとよしもとアカデミーが総力をあげて強力バックアップ!!
よしもとアカデミーとは、今年40周年を迎える国内最大規模のお笑い養成所「NSC」、コンテンツ制作・プロデュースを担う即戦力を育てるYCA(よしもとクリエイティブアカデミー)、歌唱・パフォーマンス・演技など、幅広いエンタテインメントを学ぶYPA(よしもとパフォーミングアカデミー)、デジタルに特化したエンタテインメントスクールYDA(よしもとデジタルエンタテインメントアカデミー)、この4校のカリキュラムを高校3年間で学ぶ吉本興業高等学院の5校からなる吉本興業グループの教育機関です。
今年40周年を迎える、国内最大規模のお笑い養成所「NSC」
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有名プロデューサー、クリエイター、芸人といった講師によるハイレベルな授業を実施。「エンタテインメントプロデューサーコース」、「ライターコース」、「映像クリエイターコース」、「ライブプロデューサーコース」の4つのコースで専門性を高め、業界の即戦力となるための専門知識を学び、経験を積むことができます。セミナーや説明会、面談、現場研修などを通じて吉本興業グループが卒業後の進路を強力サポートいたします。
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トップYouTuber、インフルエンサー、デジタルプロデューサー等の講師によるハイレベルな授業を実施。2022年度からは「個人が自らコンテンツ動画を作り発信できる」が学べる「インフルエンサーコース」も新設され、YouTube、SNSをフィールドにトップクリエイターを目指せるコースが誕生。デジタルプロデューサーコース、配信ビジネスコースでは、よしもとのデジタルの現場が学び現場になります。
NSC、YCA、YPA、YDAのカリキュラムを高校年代から学べる吉本興業高等学院
高校3年間で、舞台、撮影等の現場でエンタテインメントを実践で学べる高校です。各アカデミー(NSC、YCA、YPA、YDA)から目指すジャンルのカリキュラムを主軸に履修。自分のやりたいことを実現する“好き”を伸ばすエンタテインメントカリキュラムが充実しています。並行して滋慶学園高校通信制課程を履修し、高校卒業資格を取得します。
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