さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。今回は、北海道上士幌高等学校の熱気球部。全国で初めて熱気球の大会が開催された町、北海道上士幌町にて、全長約20mの大きな気球と向き合う高校生を紹介します。
【部員数】3年生:4名、2年生:4名、1年生:4名 計:12名
Activity>>>気球の町・上士幌の大地で大きな気球を飛ばす活動風景
熱気球って?
“球皮”と言われる熱気を包み込む球体の中に、バーナーなどで熱した空気を送り、その浮力で空中に浮遊して飛行する気球のこと。球皮に取り付けられたゴンドラに人を乗せ浮遊することができ、一般的なサイズの気球では3〜4人の搭乗が可能。大会などでは約20種類の競技が存在し、目標値への近さや、飛行距離の長さなどで操縦の正確さを競います。
Interview>>>気球の上から見る景色は、気球を立てる大変さに勝る
― 熱気球部に入部したきっかけを教えてください。
西垣: 私は地元が上士幌なので、バルーンフェスティバルや小学校の卒業記念で乗せてもらったり、気球に乗る機会は結構あって。この学校に熱気球部があるのも知っていたので、最初から入部することは決めていました。
篠原: 私は小学生の時に初めて気球に乗り、中学生の時に熱気球部の存在を知りました。入学してからは体験入部などにも参加して入部することにしました。
― 入部後の印象はどうでしたか?
篠原: 気球に乗ったことはあったのですが組み立てをしたのは初めてで、大変だけど楽しいなと思いました。
― 熱気球の魅力を教えてください。
篠原: とにかく気球の上から見る景色が綺麗! 気球を立てる大変さもあるのですが、それに勝るくらい景色が綺麗です。
西垣: 景色は本当に綺麗で、初めて気球に乗った時は感動しました。だけど立てるのは本当に大変! 夏はまだいいけど、冬は手と足が寒くて……! カイロを駆使してやっています。
― 部活動で印象に残っていることを教えてください。
篠原: 冬にフリーフライトをした時にすごく天気が良くて、遠くの方に海が見えたことが思い出に残っています。すごく珍しくて年に3回とかしか見られないみたいで。気球に乗って海を見たのはその時が初めてでした。
西垣: 私はみんなで雪遊びをしたことです。近くの町や小学校に呼んでもらって係留で気球を上げる時があるのですが、その時にめちゃくちゃ雪が降っていて。天候が良くなるまで遊ぶ時間があり、地域の子どもたちと一緒に雪遊びをしたのがすごく楽しくて印象に残っています。
― 部活動を通じて身についたことを教えてください。
西垣: コミュニケーション能力です。イベントなどで一般の人を乗せる時に記念撮影をしたり、記念に熱気球部のバッジやストラップを渡したりと、知らない人と話す機会がすごく多いので、コミュニケーション能力は身についたと思います。
篠原: 違う気球のチームの人たちに「人手が足りないから手伝って」と言われて手伝ったりもするので、人と話す機会は本当に多いですね。
― 今後の目標を教えてください。
篠原・西垣: フライト免許を取ることです。
西垣: 全員がとるものではなく自分の意志で取るもので、筆記試験と実技試験があるんです。
篠原: 18歳にならないと受けられないので、3年生の最後の方に受けることになるのですが、それに向けて頑張りたいと思っています。
Report>>>熱気球部に欠かせない3つのもの
Person>>>熱気球部の○○なヒト!!