ミス・ユニバース 2007、森理世さんにインタビュー!森さんが会長を務める「5 Crowns Japan」主催の“高校生の声を届けるイベント”「GEM Talks」って?

ミス・ユニバース 2007、森理世さんにインタビュー!森さんが会長を務める「5 Crowns Japan」主催の“高校生の声を届けるイベント”「GEM Talks」って?
森理世

2007年、世界を代表するミス・コンテスト「ミス・ユニバース」の世界大会で優勝し、一躍名を馳せた森理世さん。そんな森さんが会長を務める「5 Crowns Japan」が、高校生のプレゼンテーションキャンプ「GEM Talks」を開催します。9月24日に決勝大会が行われる本大会について、主催者となる森さんにインタビューを実施しました。

 

―2007年、森さんはミス・ユニバースの世界大会で優勝をされましたが、そもそも出場を決めるまでにはどのような経緯があったのですか?

出場のきっかけとなったのは祖母の言葉です。私はもともと小さい頃からダンスをしていて、“将来は海外のステージに立ちたい”という夢があったため、高校生の時にはダンス留学をしていました。そしてダンス留学から一時帰国した19歳の時に、当時まだ健在だった祖母から「10代最後の思い出に、一生残る思い出づくりをした方がいいんじゃないか」というアドバイスをもらって。自分が今まで頑張ってきたダンスでの経験を活かして、何か別のものに挑戦してみたいなと思い、たまたま目に入ったのがミス・ユニバースだったんです。そこでミス・ユニバースを調べた時に、世界中の女性に平等のチャンスを与えてくれる、女性の夢を後押ししてくれるような団体だということを知りました。ミス・ユニバースがただの“美人コンテスト”だったら挑戦しなかったと思うのですが、“海外でダンサーとして活躍したい”という夢を持っていた私は、女性が女性の夢をサポートしてくれるミス・ユニバースに興味を持ち、19歳の夏に応募をして。それが全ての始まりでした。

 

―ミス・ユニバースの大会の中で一番印象に残っていることを教えてください。

日本代表として世界大会入りした際に、各国の代表と顔合わせをするオープニングセレモニーのような場があったのですが、その時が一番印象に残っています。日本代表になってから世界大会に行くまでの期間が本当に短かったので不安もあって……。だけど、その期間の中で私はミス・ユニバースの過去大会の映像を見て歴代のタイトルホルダーの方を研究したりというできる限りの努力はしていましたし、いろいろな方のサポートがあって挑んでいるものだったので、日本代表としてしっかりと自信を持って挑まないといけないないと思っていました。実際にその場に行ってみると、その時の自分の努力は自信に繋がっていて、顔合わせの時も堂々と「日本代表です」という自己紹介ができましたね。やっぱりどんなに期間が短くても、一生懸命最大限の努力をして臨めば、自然と自信に繋がるんだなと、その時に学ぶことができました。

 

―森さんが会長を務める団体、「5 Crowns Japan」の起ち上げまでの経緯を教えてください。

「5 Crowns Japan」の“5”は“世界5大コンテスト”を意味していまして、“ミス・ユニバース”や“ミス・ワールド”、“ミス・インターナショナル”といった5大コンテストの日本代表を有志で集めた団体になります。私が会長を務め、副会長はミス・ワールド 2018、日本代表の伊達佳内子さんで、この5大大会のメンバーが力を合わせるということが今までありそうでなかったものなので、すごくユニークなメンバーになっています。そんな私たちが話していて話題になることが、自分自身の本来の実力や経験を活かせる場所が、日本には少ないなということで。だったら自分たちで作ろうとなり起ち上げたのがこの団体です。ミス・ユニバースやミス・ワールドに就任すると、国際貢献のための慈善活動などを世界中で行うため、「5 Crowns Japan」のモットーには、“ページェントスピリット”を掲げてスタートしました。“ページェントスピリット”というのは、奉仕の心や学ぶ力、夢を追いかける持続性などを意味します。これらのことや、日本の文化を世界に発信すること、青少年育成などは、ミスコンテストに出場すると学べることなんです。それらを実際に経験した私たちが、この活動を通してそういった精神を多くの方々に伝えていきたいという想いでやっています。

ミス・ユニバース 2007、森理世さんにインタビュー!森さんが会長を務める「5 Crowns Japan」主催の“高校生の声を届けるイベント”「GEM Talks」って?
森理世

 

―今回「5 Crowns Japan」が開催される、全国高校生プレゼンテーションキャンプ「GEM Talks」はどのような大会になっていますか?

英語のプレゼンテーションコンテストなのですが、決して英語力を競うものではありません。ただ、これからどんどん日本の若者たちに世界に羽ばたいていってほしいということもあり、世界という基準で見た時にはやはり英語が必要になってくるため、英語という言語でプレゼンテーションを行うことになりました。「GEM Talks」をシンプルに表すと“輝け、ガールズ!”という感じです(笑)。日本の女の子たちってすごく謙虚なので、自分の目標を低めに設定することが多いのですが、実力で見るともっと高いところで目標設定をしてもいいと思うんですよね。だから、彼女たちの声を届けるようなチャンスを与えたいということで、「GEM Talks」を開催することになりました。今回のテーマが“リーダーシップ”なのですが、これから大人になっていく若い女の子たちが“自分にとってのリーダー像”だったり、“自分がリーダーになったらどうする”ということを考えて発表することで、自分自身の可能性に出逢ってほしいなと思っています。

 

―ミス・ユニバースなど、世界での舞台を経験している森さんが考える、プレゼンテーションに大切なことは何ですか?

一番大切なのは自分の声を信じること。いざこれからプレゼンするぞという時に、少しでも疑問を持ったりとか恥ずかしがっていると、やっぱり相手の心に届かないですよね。だから自分が発信することには100%の自信を持って伝える。そうすると気持ちは必ず相手に届きます。1mmも自分を疑うことなく、プレゼンテーションをすることが大切だと思います。

 

―予選で集まったプレゼンテーションをご覧になっての感想を教えてください。

私たちの想像を超える、驚異的なレベルのプレゼンテーションが集まっていて驚いています(笑)。視聴覚資料を使ってプレゼンテーションをするという条件があるのですが、予選応募の時点で本当にレベルの高いものが集まっています。“リーダーシップ”という一つのテーマに対して、皆さんがさまざまな視点で勉強をして自分の考えをまとめていて。ニュースキャスターのように話してくれる子がいたり、ダンスをしてくれる子がいたり、観ていてとても楽しかったですね。そして9月24日には予選を勝ち抜いた10名で決勝大会が行われるのですが、今はそこに出場する子たちのプレゼンテーションをさらにブラッシュアップしている段階です。私たち「5 Crowns Japan」が、表現力の第一人者である先生や実行委員の皆さんと一緒にプレゼンテーションの教科書を作っているんです。そういったものを使いながら、ファイナリストの子たちに自分を表現するメソッドを伝授しています。出場してくれる高校生たちは、そもそも最初の段階での仕上がりも素晴らしかったのですが、「5 Crowns Japan」として伝えたいメソッドをワークショップなどを通して伝えて、さらに良いものにするというお手伝いをしている感じですね。高校生たちは本当にスポンジのように吸収してくれているので、もっともっと素晴らしいものが出来上がっています。

 

―9月24日に開催される「GEM Talks」決勝大会には、どんなことを期待していますか?

出場する子たちの実力が十二分に発揮されることを期待しています。悔しい想いをしてファイナルを去っていくのではなく、出し切ったなと思ってもらえたら良いですね。また私たちは、学生の声を日本中に届けるためにこの「GEM Talks」を企画したので、出場した学生だけではなく、出場者の声を聞いた他の学生たちの夢が広がっていってくれたら嬉しいです。「GEM Talks」の“GEM”は宝石という意味なので、宝石の原石である若者たちに今回の「GEM Talks」で輝いてもらって、その輝きを見た他の若者たちの夢がどんどん大きくなってほしいというのが一番の願いです。

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森理世

 

―今後、「5 Crowns Japan」として挑戦したいことがあれば教えてください。

美と健康に着目していきたいというのは、私たちのそもそもの想いとしてあるのですが、その中で新たな美の価値観として心のケアという部分に着目していきたいと思っています。メンタルヘルスという部分では、さまざまなことを発信していきたいです。あとはやっぱり青少年育成ですね。今回の「GEM Talks」のようなコンテストやイベントを開催して、若者が自分の力を発揮するチャンスを作っていきたいです。そのためには「GEM Talks」をどんどん大きくして、日本を代表する高校生のイベントにしていきたいと思っています。

 

―高校生にメッセージをお願いします。

高校生はすごく楽しいこともあれば、壁にぶつかることもあったり、感情がミックスされるような時期だと思いますが、決して自分の力や可能性を疑わないでください。今、夢や目標がある人は、周りが何と言おうとそれを叶えるために精一杯頑張ってください。もしも今やりたいことが見つからない高校生がいたとしても、焦らずに真面目に生きていれば必ず自分にとって素晴らしい出会いがあるはずです。高校生という多感な時期には、決して自分を疑わず、素直に成長していくということに視点を置いてみてください。

 

<プロフィール>

ミス・ユニバース 2007、森理世さんにインタビュー!森さんが会長を務める「5 Crowns Japan」主催の“高校生の声を届けるイベント”「GEM Talks」って?
森理世
2007年メキシコ・シティで開催された「ミス・ユニバース」世界大会に出場。その独創的で洗練されたウォーキングスタイルやポージングが注目を集め、満場一致の得票で日本人として48年ぶり、史上2人目の優勝者となる。「MISS UNIVERSE 2007」としての14カ月間(在任中)、ニューヨークを拠点に様々なチャリティー活動やボランティアに従事し、世界15カ国を巡る。2009年4月、地元静岡に「I.R.M.ダンスアカデミー」を設立。ダンス&ビューティーをモットーに、子供たちへの教育、指導に力を注いでいる。現在は、ハイブランドモデルとして国内外で活躍する傍ら、チャリティー活動、メディア活動や講演会などにも精力的に取り組んでいる。

Instagram:https://www.instagram.com/riyomori_/?hl=ja
5 Crowns Japan:https://www.5crownsjapan.com