一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーションは、3人1組のチームを結成した15~18歳の高校生たち全21チームが、制限時間60分の中で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競う『スポGOMI甲子園2022・山口県大会』を9月10日(土)に開催した。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するもの。
■イベント概要
日程:2022年9月10日(土)10時20分~12時30分
開催場所:山口県周南市 周南緑地公園(キリンビバレッジ周南総合スポーツセンター周辺)
参加人数:57人(1チーム3名×21チーム(6チームは2名での参加))
協力団体:日本赤十字社山口県支部/周南市体育協会
■優勝は「徳山商工のルンバ」チーム!全国大会には宇部商業「ライネ・ルーの祠」が出場!
過去最多となる21チームが参加した今大会。昨年も出場したメンバーを要する防府商工の「Sunflowers」「ソレイユ」「はっぴ委」チームが有利かと思われたが、会場の周南緑地公園に隣接する徳山商工から参戦した計8チームが、地元の利を活かしごみが落ちていそうな植込みや山ぎわをどんどん攻めていく。遠方から参加した「チームKS」「下西JRC部」チームもオリジナルアイテムを活用してごみを集めたが、最後までその差は縮まらなかった。
その結果、高得点となるペットボトルを大量に拾った「徳山商工のルンバ」チームが、ごみ総量1.73kg/522.0ポイントを獲得し優勝。同じく徳山商工の「メガルンパッパ」が2位に入り、徳山商工チームのワン・ツーフィニッシュとなった。
ただし、この2チームは部活動の関係で当初より全国大会には参加できないことが決まっており、オリジナルアイテム賞も受賞した3位の宇部商業「ライネ・ルーの祠」チームが12月26日(月)に東京で行われる全国大会に出場することになった。「ライネ・ルーの祠」の3人は「徳山商工チームの分までがんばってきます!」と力強く宣言。「徳山商工のルンバ」の3人も「俺たちの分まで頼む!」とエールを送っていた。
■山口県大会で集められたごみの総量は22.34kg
陸上のごみが風で飛び、川に流れ、やがて海洋ごみになる可能性があること、また海洋ごみの7~8割が陸地からのごみであることを開会式で説明され、参加者は驚いていた様子。会場の周南緑地公園は定期的に清掃がされており、一見したところごみは見当たらない。しかしよくよく見てみると…植込みに隠された空き缶、枯葉に混じったたばこの吸い殻、茂みの奥に散乱するプラスチックのコップや皿…。競技をしながら、高校生たちは普段なら見過ごしそうなごみが次々と出てくる状況に驚いていた。今回集めたごみの総量は22.34kg。過去最重量となった。
参加者の一人は、「自分たちの家の近くがきれいになると気分がよくなると思います。ごみが海に行かないように、街をきれいにしたいです。」と語った。
■優勝チーム「徳山商工のルンバ」コメント
まさか優勝できると思わなかったので、嬉しいです。ごみ箱の周りとか、ペットボトル置き場の周りにごみが多かったので、今後は目についたら自分でごみを拾ったりしていきたいです。意外と見やすいところにごみはあったんですけど、それを探そうとする人とかあんまりいないのかなと思ったので、これからはここら辺にごみがあるかないかとか、探しながら生活していきたいなと思いました。
■団体概要
団体名称:一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーション
URL:https://www.spogomi.or.jp/
活動内容:スポGOMI甲子園に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/