さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
今回は埼玉県立川越工業高等学校のデザイン科。「テキスタイルデザイン」や「グラフィックデザイン」など、多岐にわたるデザインを学ぶ高校生を紹介します。
Activity>>>自分の“好き”をデザインする授業風景
埼玉県立川越工業高校・デザイン科って?
デザイン科・化学科・建築科・機械科・電気科の、5つの学科を設置する川越工業高校。デザイン科では、ミシンを使い洋服の制作を行う“アパレル班”、シルクスクリーンによる浴衣制作を行う“シルク班”、デッサンや切り絵などの作品を制作する“ベーシック班”、地域連携事業でポスターやチラシを制作する“グラフィック班”の4つの班に分かれ、デザインに関するさまざまな課題研究を行っています。
Interview>>>デザイン科では苦手な分野を補いつつ成長していくことができる
― デザイン科に入ったきっかけを教えてください。
藤橋: 中学3年生で進学先の高校を選ぶ時に、川越工業高校のパンフレットを見て、その中にファッションショーでウェディングドレスのようなものを着ている人を見たんです。そこで「私もこんな華やかな衣装を作って着てみたい」と思い、この学校に入学することにしました。
内田: 私はもともと絵を描くことが好きで、その絵をスキルアップするために、好きなことも嫌いなことも学びたいと思い、デザイン科に入ることを決めました。入学後は服を作ったりすることの方が多くなりましたが、それがすごく楽しいです。
― デザイン科の魅力を教えてください。
内田: 自発的にできるところです。作りたい服を自分でデザインして先生と相談しながら形にしていくということができるので、それは唯一無二じゃないかなと思っています。
藤橋: デザイン科では一人ひとり得意な分野が違うので、自分の不得意なところは周りの人に聞いて苦手な分野を補いつつ成長していくことができるんです。私も周りのみんなにいっぱい助けてもらって今ここにいることができているので、それはデザイン科の魅力かなと思います。
― デザイン科の活動を通じて学んだことがあれば教えてください。
内田: コツコツやれば必ず形になるということは感じました。やらなければ進まないし、少しずつでもやれば完成する。デザイン科では、それが目に見えてわかるので、地道な努力って大事だなと思いました。
藤橋: デザイン科では、授業のなかで知らない単語が出てきたり、やり方がわからない工程があったりするのですが、私はそこで人に聞くことがなかなかできなかったんです。だけどいざ勇気を出して聞いてみると、みんな丁寧に教えてくれるので、だんだん人に聞く恥ずかしさがなくなっていきました。自分が作りたいものは堂々と主張して、わからないところは周りの人に聞きつつ、最終的に“これだ”というものを作り上げられるようになったので、そこは自分がデザイン科で成長できた部分だと思います。
内田: 個人で作品作りをするのですが、デザイン科としてのチームワークは大事かなと思います。わからないこともそうですし、自分の作品に対して他の人の意見を聞きたい時には、周りの人に聞いたりして、より良いものを作っていく感じですね。
― 将来の夢があれば教えてください。
内田: 職業という部分ではまだあまり考えていないのですが、趣味で服を作るとか、買った服をリメイクするみたいなことはずっとやっていきたいなと思っています。
藤橋: 私はソーイングスタッフになって、ドレス作りなどに携わりたいなと思っています。
Report>>>デザイン科で記者が見つけた3つのもの
Person>>>デザイン科の○○なヒト!!