「×純(ふじゅん)文学少女歌劇団」は、11月25日(金)〜27(日)に幕張メッセで開催された『東京コミックコンベンション2022(通称:東京コミコン2022)』のメインステージに出演し、日本では初のBLACK PARADE(ライブステージ)を披露。11月に出演したラジオで曲名が明らかになった6曲と、ミュージカルステージの曲を含めた全8曲を披露した。
MCで俳優の米本学仁が彼女たちの紹介が終わると、待ち望んだファンから拍手が起こり、会場は妖しい光に包まれ、鐘の音と共にメンバーが登場。秒針が止まるとステージ上の彼女たちの動きも止まる。曲がスタートし、美しいコーラスから始まると会場は一気に×純文学少女歌劇団の世界となった。
曲が終わると、栗捨アガサの「整列!」という号令に従いメンバーがステージ上に一列に並ぶ。自己紹介をし、メンバーが1人ずつ挨拶をするとその度に大きな拍手が起こった。
各メンバーが自己紹介を終えると、傘飛空メリーの「BLACK PARADEの始まりを飾るこの曲でスタートです!」という掛け声と共に、「おとぎ話シンドローム」の曲が始まった。
続いて、「ファム・ファタール」を歌い切ると、若草式エイミーの「東京の熱気さいこーーう!」という声と共に、MCパートが始まる。
胡桃沢セイラが「寂しい少女の心と、この会場をあたためる準備はできていますか?」と会場に問いかけると、会場からは大きな拍手が起こる。セイラが「私のおかげで盛り上がったわよ」と言うと、若草式ベスが「みなさん同情で盛り上がってくださっているだけ」と言い合いが始まり、若草式ジョーが止めるなど、舞台さながらにメンバー同士の掛け合いが繰り広げられた。
赤家野アンの「東京コミコン、準備はいい?」と曲を振ると、大型LEDパネルには、9月に行われた初舞台の映像と共に、ミュージカルパートで披露した「The Fairy Girl is Over」が流れ出す。
桃園モモが睨みつけるとメンバーは目を伏せ、そしてモモに手を差し出す。メンバー全員がそれぞれ秘密を持って集まった歌劇団でのこの曲、この演出は、BALCK PARADEによる特別なものだ。
続いて、WACK がサウンドプロデュースを務めるBLACK PARADE。その曲の中でも、WACKサウンドをより感じられる曲「DESTINY」が流れると、会場が赤と白のライトに包まれた。
曲が終わると会場が大きな拍手で包まれている中、白を基調としたライトにより幻想的なステージへ一気に雰囲気が変わった。若草式エイミーのソロから始まるミディアムバラード「ゴシック・アンド・ロリータ」を披露し、×純文学少女歌劇団のパフォーマンスの幅の広さを魅せつけた。
白雪リンゴが「BLACK PARADE だけでなく、歌劇団として演劇活動も行なっています。そこでは私たちの性格や秘密について知ってもらえます。」と紹介したあと、栗捨アガサが「寂しいですが次で最後の曲となります」と話し、タイの生放送番組に出演した際に披露した、BLACK PARADEの代表する1曲「道化師たちのロンド」を披露。
有栖川アリスが「これからもっともっといろんなことに挑戦したいし、色々な私たちをお見せできたらなと思っております。そのために頑張っていきますので×純文学少女歌劇団の応援をよろしくお願いします。ありがとうございました!」と最後の挨拶をし、鳴り止まない大きな拍手が起こった。
歌劇団さながらの、一人一人メンバーが挨拶しながら歌い上げる「黒い蝶」にて最後のエンディングを飾り、日本では初めて披露したBLACK PARADEのライブパフォーマンスが幕を閉じた。
ミュージカル以外にもBLACK PARADEというライブパフォーマンスを世界へ届けるために活動をしていく「×純文学少女歌劇団」。先月開始したTikTokでは「全員がセンター」というコメントが付き、そのビジュアルの高さと世界観が人気となり、フォロワー数がどんどん伸びている。タイで撮影した動画は、現在93万回再生されるなど、舞台・音楽・SNSとさまざまな分野で活動の幅を広げている彼女たちに、今後期待が高まっている。