菅生健人が土木について知る企画「菅生健人の土木を知るSeason3」。今回は、『菅生健人の土木を知る出前授業＠正則学園高等学校』のレポートと、土木のプロ４人へのインタビューの豪華２本立て！初の試みとなった出前授業は、建設業の基本を学ぶ授業のほかに、『土木ドラフト会議』を開催しました。
“鉄筋”と“型枠”のプロが高校生に土木のおもしろさを伝える出前授業を開催！
2023年12月中旬に行われた『菅生健人の土木を知る出前授業＠正則学園高等学校』。“鉄筋のプロ”三惣工産株式会社の大久保鑑一さんと“型枠のプロ”株式会社SRKの加藤聖也さんが正則学園高等学校の2年生約60名を前に仕事の楽しさややりがいについて授業を行いました。後半には『土木ドラフト会議』を実施。終始笑顔の溢れる楽しい時間となりました。
まずは、東急建設株式会社の水野麻香さんによる建設業の基本について学ぶ授業。東急建設で取り組んでいるVRを使用した安全教育の重要性について水野さんは「体験者が災害事故を擬似体験することで、今の行動の何が問題だったのかを学び、どうしたら災害事故を防げるのか安全意識を高められる」と説明しました。
後半では、三惣工産株式会社の大久保さんと株式会社SRKの加藤さんと高校生たちで『土木ドラフト会議』を行いました。大久保さんと加藤さんは高校生に休日の過ごし方やものを作る時に考えていること、水野さんの授業を聞いた感想について質問。高校生の回答から、土木の中でもどんな作業に向いているのか判定！「ものをつくる時は使いやすさを考えている」と答えた庄司くんに、加藤さんは足場の組み立て作業が向いていると回答。「足場は自分たちだけじゃなくて、元請さんやいろんな人が使うもの。使いやすさを考えている庄司くんなら、安全さも考えて足場を作ってくれるかなと思った」と答えました。
「土木の仕事は面白そうだけど、危険なこともある」と答えた白岩くんには、大久保さんが品質や検査をする作業を勧めました。「土木は確認が多い仕事でもあるので、危ないと客観的に物事を見れる人のほうがミスを見つけ出すのに向いている」と判定。ドラフトの最中には、大久保さんと加藤さんが実際に使用している工具を紹介。珍しい工具に目を輝かせている高校生たちの姿を見ることができました。
最後に大久保さんは出前授業について「正直1回の授業で土木のことを理解してもらうのはすごく難しいけど、今日話を聞いてくれた生徒さんが一瞬でも土木や鉄筋に興味をもってくれたら嬉しい。今の時代はAIやICTといったデジタルもどんどん土木の現場で活用されてきている。“現場作業員”や“肉体労働者”というイメージを持たれがちだが、いろんな業種が関わっていることを伝えられてよかった」と語りました。また加藤さんは「今日の授業を受けたからといって、皆さんのなりたい職業の選択肢にも入らなくてもいいと思っていて。大人になって就職の時や転職の時に、一瞬でいいので高校の時に土木の話を聞いたなって思い出してもらえると嬉しい」と感想を話してくれました。
