【インタビュー】芸能マネージャー 佐藤ゆりな「“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”」

さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。今回は、芸能マネージャーの佐藤ゆりなさん。芸能事務所・エイジアプロモーションにて、モデルの近藤千尋さんなどのマネジメントを行う佐藤さんに迫ります。

【インタビュー】芸能マネージャー 佐藤ゆりな「“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”」

佐藤ゆりな(さとう ゆりな)
東京都出身。福祉の仕事を目指し十文字学園女子大学に進学するも、就職活動の際に“自分が本当にしたいこと”を考え、芸能マネージャーを志す。卒業後はテレビ番組の制作会社に就職し、アシスタントディレクターを経験。その後転職活動をし、芸能事務所であるエイジアプロモーションに就職。現在は、近藤千尋、りんごちゃん、髙橋快空、高校生タレント1名の、計4名のマネジメントを担当している。

 

◆“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”

仕事内容を教えてください。

芸能マネージャーとして、現在は4名のタレントのマネジメントをしています。業務としては、担当タレントのスケジュール管理や、収録や撮影現場での本人フォロー、クライアントさんやキャスティングの方との案件のやりとりをしています。

 

現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。

根本的には、子どもの頃からテレビが好きだったというのがあります。日頃からテレビを観るためにスケジュールを組んでいて、友達と遊びに行く時は“観たいテレビがあるからそれまでに帰る”とか、家にいる時も“この番組が始まる時間までにお風呂に入る”といった感じで、テレビを中心に過ごしていました。しかしその時から芸能の仕事に興味を持っていたわけではなく、福祉系の仕事をしたいという想いがあったので、大学4年間は福祉の勉強をしていたんです。自分でもそっちの道に進むんだろうなと思っていたのですが、就職活動を始めるタイミングで“本当に自分がやりたいことって何だろう”と考えて。その時に“テレビが好きだ”と思い浮かび、さらに人のサポートをすることも好きだと考えました。そこで“芸能の仕事でサポート”という考えに至ってマネージャーを志すようになり、マネージャーになるための就職活動を始めました。だけど新卒ではマネージャーになることができず、ひとまず芸能の業界に入って勉強をしようと思い、テレビ番組の制作会社に入社をして。そこではADを1年くらい経験し、その後転職活動をして今の会社に入社しました。

 

仕事をする中でのやりがいを教えてください。

イベントなど一般の方とお会いする現場で、自分が担当しているタレントのことを見て喜んでくださっている姿を目にすると、“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”と思うことができます。タレントさんって人に夢を与える仕事だと思うので、そこをサポートできているという点はすごくやりがいを感じますね。あとは、CMやテレビなど、自分が現場に立ち会ったものはできあがるまでの背景も知っているので、完成したものを見た時には感動しますし、とてもやりがいを感じています。

 

仕事をする上で持たれているポリシーはありますか?

マネージャーという仕事では、他の方が経験できないようなことを日々経験させてもらっていて、毎日すごく刺激的な時間を過ごせているなと思います。もちろん大変なこともあるのですが、それも含めて全部を楽しむようにはしていますね。現場によっては長時間お仕事をすることもありますし、それが連日続いたりすると体力的にはキツいこともあるのですが、それすらも今は楽しめるようになりました。

 

芸能マネージャーという職業の魅力を教えてください。

私的には他のお仕事よりも楽しい仕事だと思いますし、本当に毎日刺激的な日々を送れているなと感じます。いろいろな場所に行けるし、いろいろな人と関わることができて本当に刺激が多い職業なので、そこはこの仕事の魅力だと思います。

 

芸能マネージャーにはどんな人が向いていますか?

人に興味を持てる、人が好きという人はすごく向いていると思います。私自身人にはすごく興味があって、街とかで通り過ぎる人を見ながら1日過ごせるくらい人が好きなんです(笑)。“この人は何をしている人なんだろう”などすごく興味がありますし、そういった“人に対する興味”を持てる人はきっとこの仕事に合っているのではないかと思います。

 

芸能マネージャーを目指す高校生が、意識的にできることはありますか?

専門学校に行き勉強してマネージャーになられている方もいるんですけど、それと同じくらい、私みたいに全然違うことをしていたけれどこの業界に入ったという人も沢山います。だから専門的な何かを勉強するというよりかは、いろいろな人と関わっていろいろな経験をした方がいいかなと思います。自分がタレントさんのサポートをする時に、自分が経験してきたことが活かせることもあるので、高校生のうちはとにかくいろいろな経験をしてほしいです。

 

お仕事言葉辞典 芸能マネージャー編

【宣材資料】 せんざいしりょう
宣伝材料となる資料のこと。“宣伝材料”を“宣材”と略す。タレントの写真やプロフィール、活動実績、出演番組等をまとめた資料のことで、タレントを売り込む際などに活用する。同じく宣伝材料のための写真は“宣材写真”と呼ばれる。

 

お仕事道具見せてください!

【インタビュー】芸能マネージャー 佐藤ゆりな「“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”」

現場などで常に持ち歩く仕事用バッグ
女性タレントを担当する佐藤さんは、担当タレントの身だしなみを整えるための道具が必須。さらにはタレントがスタッフに向けてメッセージを書くためのメモ帳なども持ち歩いているそうです。

 

INFORMATION

佐藤さんがマネージャーを務める芸能事務所 エイジアプロモーション

【インタビュー】芸能マネージャー 佐藤ゆりな「“みんなが憧れている人のサポートができているのってすごいことなんだな”」

公式HP:https://asiapro.co.jp