■ハスキーボイスがかっこよく、クール
ずっしりと重低音で響くハスキーボイス。クールでグルーブ感溢れるサウンド。日本人離れした楽曲で聴く者を魅了するシンガーソングライターのiriが、ファッション誌『Oggi』に登場。人気ラジオDJ・サッシャがナビゲートする音楽連載「働く私にMusik(ドイツ語でMusicの意味)」で、クールな音楽に隠された、等身大の私を語ってくれている。
「ハスキーな声も相まって、かっこいい印象が強くて、ミステリアスな存在」(サッシャ)。そんな印象を抱かせるiriだが、本人は、「喋り方とかもボーイッシュですけど、中身はそうでもない」と話す。
■イメージを壊してはいけない
幼い頃は、「おてんばなのに人見知り、恥ずかしがりなのに目立ちたがり。そんな子供でした。人見知りは、今も変わらず!(笑)」。その人見知り女子が、音楽の世界に興味を抱いたのは小学生の頃。
「スクールカウンセラーの先生に憧れて、音楽を通して人をカウンセリングできる仕事をしたい」と思うようになり、中学生でオーディションを受けるも結果は不合格。そこから高校生でボイストレーニング、大学生でジャズクラブのバイトを通して、2014年、「これに落ちたら音楽をやめる」と挑んだ2回目のオーディションでグランプリを獲得。デビューの道が拓けた。
「デビューした頃は、世間が抱いているiriのイメージを壊しちゃいけないと思っていて。だけどこのままでは自分の気持ちが伝わらないこともあるし、ありのままで進んだほうが私自身もラクだなって思うようになったんです」
「デビュー当時はもっと殻に閉じこもっていた印象がある」とサッシャ。いまは、「自分自身の経験をもとに曲づくりをされていますよね。そして、それを隠そうともしていない」。そして、「本当はすごくよく笑いますしね(笑)」とも。
■リスナーの心に寄り添える曲づくり
そんなiriが目指すのは、リスナー目線の曲づくり。「自分のかっこいいところを見せるより、作品も自分自身もリスナーの人に寄り添える存在でありたいんです」。それは、「カウンセラーの先生に憧れたときと同じ感覚」。
先日発売された6hアルバム『PRIVATE』も、リスナーに寄り添った楽曲が並ぶ。「聴いていて心地いい、リラックスできるサウンドが多いです。今、リスナーが聴きたいのはこういう曲なのかな・・・って思って」。
インタビューでは、ほかにも現在29歳、Oggi世代の30代を前に思うことや、素顔が見える一問一答など、サッシャがiriの魅力に迫る。
『Oggi』7月号は5月26日発売。ぜひ、チェックしてみてほしい。