私が初めて銀行の口座を持ったのは高校生の時で、アルバイトの給料を受け取るために作ったのを覚えています。なんだか一つ大人に近づいたような気持ちでした。最近では電子マネーも普及し、この4月から電子マネーで給料を支払えるようになりました。こうした世の中の流れから、銀行も転換期を迎える今、銀行について学んでみましょう。
銀行の基本的な仕組みはいたってシンプルで、人や会社から預けられたお金を、さらに別の人に貸し、利息を受け取ることで収入を上げています。また受け取った利息の中から、お金を預けている人に対し、利息を払います。
例)お金を借りた人から500円の利息を取り、お金を預けてくれた人に100円の利息を払う⇒差引400円が銀行の儲けになります。
2021年度のデータによると三菱UFJグループは226.3兆円もの預金額があり、そのうち110.4兆円の貸出を行っています。銀行は他にも、ATMの利用手数料や振込手数料、保険の紹介、投資信託の販売など金融に関する多くの事業で収益を上げています。
最近、アメリカの銀行で経営破綻がありました。日本でも過去に銀行の破綻例はいくつかあります。もし自分がお金を預けている銀行が倒産したらどうなるでしょうか。日本には預金の保護制度があり、一つの金融機関につき、上限1000万円までは預金が保護されます。(※同じ銀行で複数口座を持っている場合、その複数口座を合算して上限が1000万円になります。(例外あり))
すなわち、複数の金融機関の口座に分散して入金しておくと、リスクを回避できます。
別の視点で、預金した時の利息について考えてみます。いま、銀行の普通預金に100万円を預けた場合、年間でいくらの利息が付くか知っていますか?
メガバンクの1つ、M銀行で100万円を預けると1年間で付く利息は“10円”です。M銀行の普通預金利息は年間で0.001%なので、年間の利息は10円しか増えないことになります。銀行にお金を預けていてもほとんどお金が増えない理由が良くわかりますね。このような状況から、近年では投資を進める声が広がっているのです。ただし、投資は元本を減らしてしまう可能性があるので、制度についてよく勉強をすることが大切です。
いかがでしたでしょうか? 実は銀行をテーマにしたドラマは多く、有名なものでは『半沢直樹』、それ以外にも『トッカイ ~不良債権特別回収部~』など、観やすいものからやや難しいものまでさまざまです。銀行は人々や会社と密接な関係にあるため、よりドラマのテーマになりやすいのかもしれません。仮想通貨や電子マネーなどさまざまな金融取引が増えた現在で、銀行の役割がどのように変わっていくのか、私自身も注目をしています。