さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
第50回は、立正大学淞南高等学校のマーチングバンド部。小編成で奏でるダイナミックな音と、華麗な動きで観客を楽しませている高校生に迫ります。
【部員数】
1年生:8名、2年生:7名、3年生:7名
計:22名
【実績】
◇第49回マーチングバンド全国大会
高等学校の部 小編成 銀賞(2021年)
◇第48回マーチングバンド全国大会
〜e-Marching Special Edition 2020〜
高等学校の部小編成 グッドビジュアル賞(2020年)
◇第47回マーチングバンド全国大会
高等学校の部 小編成 銅賞(2019年)
◇第46回マーチングバンド全国大会
高等学校の部 小編成 銀賞(2018年)
他
“動く吹奏楽”マーチングバンド
演奏をしながら曲に合った動きをする、吹奏楽の演奏形態のひとつ、マーチングバンド。パフォーマンス面ではカラーガードなどを用いて演技を行うなど、聴覚と視覚の二つの観点から楽しめるのが特徴です。大会では、技術、表現力、調和などが主な審査基準。特に全体の調和が大きく影響するため、何度も練習を重ねて技術を高めることが大切になってきます。
― マーチングバンド部に入部したきっかけを教えてください。
谷: 中学時代から吹奏楽部に所属して、マーチングをメインに活動していました。私は広島県出身なのですが、1年生の時に、淞南高校と私の中学校、広島の小学校で合同演奏会があって。当時から“この学校の演奏はすごいな”と思っていました。その後何度か合同演奏会をする機会があり、その度に演奏のレベルが上がっていて、“この学校に行きたい”という想いが強くなり入学しました。
山内: 僕は部活見学をしていた時に、迫力のある演奏を聴いて“こんなにすごい演奏に自分が参加できるなら、自分の時間を投げ打ってでもやってみたい”と思ったのがきっかけです。
― マーチングバンドで大切な点を教えてください。
山内: チームワークです。それぞれがお互いを尊重して、改善点や意見を言い合うようにしています。外部講師の先生には、「日常的な会話が大切。普段から会話をして仲を深めていかないと、本番の時にバラバラでいい演奏ができない」と言われました。そうならないために、会話はもちろん、部員同士のメンタルケアなどを意識して積極的にコミュニケーションをとるように心がけています。
― マーチングバンドの魅力を教えてください。
谷: 大会に向けて取り組む曲は年度ごとに違います。配布された曲の難易度が高い時に、“難しい、上手に演奏できなくて悔しい”と思うことがあるのですが、みんなで一緒に力を合わせて乗り越えるしかないんです。そうして、全員でひとつの作品を作り上げ、良い演奏ができた時がすごく楽しくて。そこはマーチングの大きな魅力の一つだと思います。
山内: みんなが揃って演奏できた時に達成感を感じます。もちろん、全員で揃って演奏するまでは大変なんですけど、頑張って練習して大会で良い結果を残せた時は本当に嬉しいです。
― マーチングバンド部に入部して変化したことを教えてください。
山内: 周りをよく見るようになりました。僕が担当する管楽器は特に、周りの音を聴いて演奏をすることが大切なんです。周りの人がどんな演奏をして、普段からどんなことをしているかなど、自然と気にするようになりました。
谷: マーチングって、楽器や機材の搬入作業など、自ら率先してやらなければいけないことが意外と多くて。日常生活でも自発的に行動することができるようになりました。
― 今後の目標を教えてください。
谷: 中国大会の前に岡山県で行われる大会で良い成績を残したいです。また、大会までの間にいろいろなイベントでの演奏があるので、聴いてくださる方々が感動する演奏を届けたいと思っています。
山内: 全国大会金賞が目標です。昨年は中国大会で負けてしまったので、先輩たちの想いを背負って今年こそ全国大会に出場し、金賞を獲りたいです。