さまざまな職業で活躍する人に迫るWorker’s file。第62 回は、ライブやイベントの制作を行う株式会社180CONTACTの仲野桜菜さん。好きなことを仕事にしている、フレッシュなイベンターに迫ります。
茨城県出身。母親の影響で幼少時からEXILEのライブに参加し、高校生の時に大好きなライブを仕事にすることを決意。高校卒業後は、東京スクールオブミュージック専門学校に進学。卒業と同時に、イベント制作会社である180CONTACTに入社し、現在はイベンターとしてフェスやライブの運営などに携わっている。
◆好きだからこそ楽しいことばかりではないが、好きなことだからこそ頑張れる
仕事内容を教えてください。
アーティストの方と一からライブを作り、責任を持って最後まで成し遂げるという、ライブ制作の仕事をしています。私はまだ入社して4ヶ月なので、実際に現場に連れて行っていただき、先輩方から少しずつ仕事について学んでいる最中です。先日は“WWS FESTIVAL”というフェスの制作で実際に入らせていただいて。出演するアーティストさんも多く、楽屋の配置を考えたり、各アーティスト担当の方と連絡を取ったりということを経験することができました。あとはライブ制作とマネジメントみたいな形で、COLDRIVEというバンドを担当させていただき、一緒にライブを考えたりプロモーションプランを考えたりもして。東名阪ツアーを最後まで完走することができて達成感を感じるとともに、COLDRIVEとこれからもっと一緒に頑張りたいなと思いました。
現在の仕事に就くまでの経緯を教えてください。
もともと母がEXILEのファンで、小さい頃から一緒にライブに連れて行ってもらっていたんです。それがきっかけでEXILEが所属するLDHという事務所のアーティストが好きになりました。そして高校生で将来を考えた時に、私が一番好きなのはライブだから、ライブに関わる仕事がしたいと思って。高校卒業後はライブ制作について学べる専門学校に進学をしました。その学校にはLDHのインターンシップの話も来て、迷わず希望したのですがご縁がなく……。ただ、その時に知り合ったLDHの方がたくさんの人と出会う機会を作ってくださって、そこで今の会社の社長に声をかけていただき、今の私があります。
仕事をする中でのやりがいを教えてください。
ライブの日って、お客さんにとってすごく特別な日で、いつもよりオシャレをして、それぞれがワクワク・ドキドキしながら会場に足を運ぶと思うんです。私は自分が見る側の時からそれがライブの魅力だと思っていましたが、ライブ制作という仕事は、そんな日をアーティストと一緒に作ることができるんですよね。さらに、その空間に立ち会うことができる。それはこの仕事の魅力だと思いますし、やりがいにも繋がっていると思います。
ライブ制作の仕事には、どんな人が向いていると思いますか?
ライブは一人で作るものではなく、周りのスタッフさんやアーティストさんと連携を取ることが大事なので、協調性はあった方がいいと思います。あと体力がある人。現場では動き回ることが多いので、体力は必要です。あとはやっぱりライブが好きな人ですかね。好きな気持ちがあれば、つらいことや大変なことがあってもそれ以上のやりがいを感じられると思うので、仕事を頑張れる理由になりますよ。
高校生にメッセージをお願いします。
好きなことを仕事にするのは簡単ではないし、好きだからこそ楽しいことばかりではありません。だけど好きなことだからこそ頑張れると思います。将来何をしたらいいかわからないという人がいたら、まず自分が好きなことを考えてみてください。そこで思い浮かんだことに関わる仕事に、とりあえずでもいいから挑戦してみるといいと思います。
お仕事言葉辞典 イベント制作編
【マニピュレーター】まにぴゅれーたー
ミュージシャンが生演奏する以外のパートを、プログラミングで制作する人のこと。ライブなどではオペレーションをしつつ、バンドメンバーと連携を取るなど、ライブ制作の現場では欠かせない人となっている。
お仕事道具見せてください!
集中するために欠かせない 糖分補給
頭も体もよく動かすイベント制作の仕事には糖分補給が欠かせないため、大好きなグミはいつも手元にあるそう。デスクワークの際はもちろん、ライブ現場の際も常にバッグに忍ばせています。