全国の高校生の活動をお伝えする“全国高校生NEWS”。第56回は、TikTokを活用して生徒と教員が一緒に楽しみながら学校の魅力を発信する、札幌新陽高校の“TikTok BU”です。
◆7万6千人のフォロワーを持つTikTokで学校の魅力を発信
札幌新陽高校には学校の魅力を発信するための広報プロジェクトが存在し、そのプロジェクトの一つに“TikTok BU”があります。
そもそも中学生や保護者に新陽高校が知られていないことを問題に感じ、まずは新陽高校を知ってもらうことを目的に、2021年7月に学校公式のTikTokアカウントを開設。オープンスクールの情報や日常の様子を中心に動画を投稿し始めたそうです。TikTokを選択した理由として現在の中学生が頻繁に使用するTikTokを活用することで認知が増えるのではないかと考えたとのこと。実際に在校生に聞いたところ、新陽高校を知ったきっかけや入学を決めた理由に『TikTok』という回答が多く挙がるそうです。
そして2022年、実際に新陽高校に通う生徒を巻き込み、より学校の魅力を発信していくことを目的に現在の「TikTiok BU」が誕生しました。プロジェクトへの参加希望を募ったところ15 名ほど集まったそうです。これまでの更新内容に加え、生徒がおもしろいと思う先生の日常やTikTokの定番であるダンス動画も投稿し始めました。新陽高校のTikTokのおもしろさの一つとして、動画に登場する人物が生徒だけではなく、学校の先生、さらには校長先生まで登場することです。
活動2年目となるTikTok BUは現在28 名が所属し、活動は月一度プロジェクトメンバーで集まり、やりたい企画を共有しているそうです。そして今年は新たな挑戦として、【撮影】、【分析】、【外部連携】の3部門を編成してリーダーを設置。「今は教員が活動に大きく関わっているが、今後はより生徒主体で活動を行ってほしい。活動を通して努力したことが成功につながり、自信を持つきっかけや経験になれば。」と新陽高校で広報を担当している宮田先生は語ってくれました。実際にTikTok BUのプロジェクトメンバーの野尻さんは「一つでも多くの経験を積めることはすごく大事だと思っています。学校の中だけではなく外部の人との交流も含めて、普段経験できないことをたくさんできていることがTikTok BUの魅力」と語ります。
生徒がやりたいと思うことを教員が否定せず、一緒に楽しく実現する方法を考える新陽高校では、今後さらにTikTokを通して学校の魅力を発信していくことでしょう。
北海道札幌市にある私立高校。「生徒の数だけ学びがある」をコンセプトに、2022年度入学生より単位制を導入。自身の興味関心や進路希望に合わせて生徒が授業を選択し、時間割を組んでいきます。教員のサポート体制も充実しているため、授業選択や時間割作成が初めてでも安心です。