講談社が発行する小説誌「小説現代」10月号(9月22日⦅金⦆発売号)は、作家・加藤シゲアキ最新作『なれのはて』を単行本発売に先駆けて全編公開した。
3年ぶりの新作書き下ろし長編となる本作は、膨大な資料と現地取材に基づいて著者史上最も壮大なテーマに挑んだエンタメ作品。物語の舞台である秋田・土崎を訪れた際の現地取材レポートを掲載している。そして本作を書き始めたきっかけやテーマとの出会い、込められた思いと葛藤まで、すべてを語り尽くすカラーグラビアを5ページ、ロングインタビューを14ページにわたり収録。
本誌は発売直後から異例の売れ行きを記録し、このたび【完売御礼】を報告。「小説現代」が完売御礼を告知するのは、1963年の創刊以来、2021年9月号の「特殊設定ミステリ特集」号、2022年の「QuizKnock&呉勝浩『爆弾』コラボ」号に続き、史上3度目となる。
書評家や全国の書店員さんからも絶賛の声が寄せられる、加藤シゲアキ『なれのはて』。異例の発売前重版がかかった単行本は、10月25日(水)に発売された。
完売御礼の10月号には昨年の小説現代長編新人賞・江戸川乱歩賞の受賞者を含め、大新人時代の先端を走る作家たちが登場。第17回小説現代長編新人賞を受賞した朝霧咲『どうしようもなく辛かったよ』抄録、第69回江戸川乱歩賞受賞作家・三上幸四郎による初短編「プロダクション・ベイビー」、宮島未奈「ガラケーレクイエム」、高瀬乃一「嘘の鐘」、坂崎かおる「イン・ザ・ヘブン」、王谷晶のシリーズ作品「あのコを知ってる?」のほか、豪華執筆陣によるエッセイや書評を掲載している。
「小説現代」10月号 主な内容
詳細はこちら↓
https://tree-novel.com/works/episode/478856d139d8f841676b88d7b9461734.html
〈全編公開〉
加藤シゲアキ 「なれのはて」
〈「なれのはて」大特集〉
巻頭グラビア&ロングインタビュー 「使命」から「覚悟」へ(聞き手・石戸 諭)
舞台 秋田・土崎空襲現地取材レポート
『なれのはて』書評 大森望/杉江松恋/吉田伸子
<大新人時代の注目作家が集合!>
朝霧 咲/三上幸四郎/宮島未奈/高瀬乃一/坂崎かおる
<シリーズ小説>
王谷 晶
<特別企画>
ねてもさめても本のなか/宮田愛萌
今月の才能箱/お笑い芸人 ぐんぴぃ
〆切めし/小西マサテル
じんせいに諦めがつかない/森川 葵
武田砂鉄/もう忘れてませんか?