YTJPはこの度、『全国高等学校 AIアスリート選手権大会 シンギュラリティバトルクエスト』のオフィシャルメディアに就任!まだまだ知られていないこの大会に出場する選手とその活動を支える先生に改めて、大会に出場したきっかけや魅力について聞きました。
山形県立酒田光陵高等学校
『湯The world』
じゃんけんを用いて、構築したAIモデルの予測精度や速度を競い合う。AIモデルに様々なじゃんけん手の画像を学習させ、正確かつ素早く勝ち手を出せるように育成。自分のAIの強みや、相手のAIの特性を掴み、適切な作戦を立てることが勝利の鍵となる。
― 大会に出場した理由を教えてください。
土門: 高校生活、何かに打ち込んだほうが貴重な体験ができると思い、大会に出場しました。
佐藤: この大会のAIクエストに興味があったからです。最近のAIは自分の考えた質問に答えてくれたりすごく優秀ということもあり、もともと興味があったので、AIを活用するAIクエストに出場しようと思いました。
― AIに興味を持ったきっかけを教えてください。
土門: AIは今後あらゆる分野で最先端の技術になってくると思うので興味を持ちました。
― 大会に向けてどのような勉強をしていますか?
佐藤: 大会側からサンプルの構造などが送られてきます。サンプルは穴埋めみたいな形になっていて、それを繰り返し練習しています。ある程度練習したら、二次選考に提出するAIを作ります。
― この大会に出場する意義を教えてください。
土門: 上位に入賞することも大切ですが、一番は過程で得られる能力だと思います。大会に向けて勉強をしていく中で、知らなかったコードを覚えられたり少しずつ力がついてきていると実感しています。
佐藤: 予選の段階で既に聞いたことのない単語が多く出てきて難しいなと感じていますが、優勝を目指して頑張っています。そして、この大会で得られたAIの知識はきっと将来役に立つと思うので、そこが一番の意義だと思います。
― 大会に出場させてみようと思った理由を教えてください。
私は情報専門の教員をしています。情報科に来る生徒は引っ込み思案で内気な生徒たちが多いです。できるだけそういう生徒たちが表に出るチャンスを作ってあげたいと常々思っていました。『シンギュラリティバトルクエスト』は、我々が勉強している内容に繋がっています。5教科だと普通科の生徒に敵わなくても、自分たちの専門分野だったらできるんだという自信に繋げて欲しかったので参加させてみようと思いました。
― 大会に出場してみた感想を教えてください。
情報系において、自分たちが活躍できた経験は生徒の自信に繋がっていると実感しています。大学進学の際に、推薦の自己アピールで話してみたり、将来への足がかりになっています。
― 大会を通じて生徒に学んでほしいことはありますか?
この大会では、なかなか指導を仰げない人から最先端の技術を教えてもらうことができます。自分達で学ぶ力を身につけた上で、最後まで一生懸命やり、自分のこれからの人生に自信をつけてほしいです。
桜丘中学・高等学校(三重県)
『OKUI195gou』
ロボット制御のためのプログラムを作成し、コースの正確さとスピードで競い合う。選手がプログラムしたロボットカーを使用し、決勝会場に設置されたコースでカーレースを行う。ロボットカーの走行ロジックの設計と丁寧なチューニング力が試される競技。
― Roboクエストに出場しようと思った理由を教えてください。
奥井: 部活でプログラミングを勉強していて、AIを使ってロボットを動かすことに興味を持ったので、Roboクエストに出場することにしました。
― プログラミングに興味を持ったきっかけを教えてください。
奥井: 私は『Minecraft』というゲーム実況者の配信が好きで。コマンドを活用した企画をしたり、プログラミングを書いて自分たちで家を建築したりするのがおもしろくて、いつか自分もやってみたいと思うようになりました。
田口: 小学6年生の時に『Scratch』というプログラミング言語に出会ったのがきっかけです。元々自分で何かを作るのが好きな性格で『Scratch』にハマり、ゲームやプログラミングを作るようになりました。次第にJAVAなど、より高度なプログラミングに興味を持ちました。
― この大会に出場する意義を教えてください。
田口: 初参加なので、まずは大会のことを理解し、他校の人の着想を見て学び、自分たちも最大限楽しむことを目的として頑張っていきたいと思います。
奥井: 他の出場者のプログラミングを見たり、意見を聞いたりできるところに興味があります。また、本格的に研究しているエンジニアの講義で、私たちが知らない知識をたくさん知ることができるところがいいところだと思います。
― 大会に出場させてみようと思った理由を教えてください。
生徒たちが出場できるロボットやAIの大会を探していた時に、主催の方に声をかけていただき生徒に声をかけました。生徒たちも「出たい!」と前向きでしたので出場を決めました。
― 大会に出場する意義を教えてください。
“自分で調べて学ぶ”ことができるのが大会のいいところだと思います。AIもロボットも一応教材はあって、この大会にも教材はありますが、内容が少し難しくて。生徒たちにも「何を見たらいいんですか?」って聞かれるんですけど、「それを調べるんだ!なんでもかんでも聞かずに、自分たちで調べてみよう!」と言って、自分たちで調べさせるようにしています。これから社会に出たら、教科書が無いほうが多い。この大会を通して、答えを求めないで自分たちで調べる力を生徒に身につけさせたいと思っています。
― 大会で学んだことを今後どう活かしていってほしいですか?
出場競技によって、目標がしっかり決まっている生徒もいます。“自分がこうなりたい”というステップアップの一つがこの大会なのかなと思っていて。生徒には「ゴールを決めて、考えて行動しなさい」と言っているので、生徒たちにとって意義のある経験に繋がってほしいです。
北は北海道から南は沖縄まで、全国40の都道府県から49校144チーム※が二次選考に参加。12月上旬に全競技の全国大会出場チームが決定する! (※競技別累計)
林康弘准教授も参画している、日本の若きエンジニアを発掘・育成する「シンギュラプロジェクト」では総合的なAIやICTスキルを磨く高校生たちの頂点を決める選手権大会『シンギュラリティバトルクエスト』を開催。4回目となる今大会は、2023年9月2日(土)〜2024年3月31日(日)に渡って行われる。全国8ブロックの代表チームが決勝大会に進み、日本のITエンジニア界のヒーローを目指す。
AIは新しい時代の言語。それを学ぶことで、未来との対話が始まる。
デジタルリテラシーの核心。ホワイトハッカーになるのは自分だけのためじゃない。
データベースの研究者、それがデータサイエンティスト。
ロボティクスは、人間の可能性を拡張するアート。
ユーザーの心の中を旅する。それがUI/UXデザイナーの役割。
シンギュラリティバトルクエスト2023
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