さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
第52回は、オリジナルキャラクター『上島瑠海』を活用し、地元・上島町を盛り上げるために取り組んでいる愛媛県立弓削高等学校起業部です。
【部員数】
1年生:2名、2年生:3名
計:5名
“起業部”って?
全国的にも珍しい“起業部”。弓削高校では、地域の課題解決などを目的に起業部を創部。古民家をリノベーションし、宿泊施設として運営を行なっていました。現在力を入れ取り組んでいるのが、オリジナルキャラクター『上島瑠海』を用いたPR活動です。部員全員で話し合いながら、Instagramで『上島瑠海』と一緒に上島町の美しい景色などを発信しています。
―起業部の活動内容を教えてください。
宗近:弓削高校の生徒が作ったオリジナルキャラクター『上島瑠海』を使って、InstagramやYouTubeなどを活用し、上島町を盛り上げる活動をしています。最近は、月曜日から金曜日まで日替わりでInstagramに活動の様子を投稿していますが、以前は弓削島の古民家のリノベーションを行うなど、 “起業部”という名前を活かして、いろいろな活動を行っています。
―起業部に入部した理由を教えてください。
宗近:姉が起業部の創部メンバーで、古民家の掃除やリノベーションをしていました。活動の様子を聞かせてくれるのですが、その話がとてもおもしろくて、かっこいいなと思って。そういう姿に憧れ、起業部に入部しようと思いました。
鎌田:私は入学前から起業部に入りたいと思って弓削高校に進学しました。実は私は県外の出身で。生徒数が少ない高校の情報をまとめているHPがあり、そこで弓削高校の存在を知りました。その時、部活の目玉として起業部が紹介されていて。他の高校にない部活であることと、アルバイトとは違う形でお金を稼げると書いてあったところに夢があるなと感じたので入部を決意しました。
―起業部の活動を通じて学んだことはありますか?
鎌田:人件費の大切さです。今まで自分の推しのグッズを買う時も「なぜこんなに高いんだろう?」と思っていました。しかし、自分達でグッズを作ろうと模索していくと、キャラクターを描いてくれた人に払うお金や、グッズを発注するお金など、いろいろなところにお金がかかっていることを初めて知って。お金を稼ぐことの大変さを実感しました。
―起業部の魅力を教えてください。
鎌田:起業部はある意味何も決まっていないからこそ、なんでもできるところが魅力です。商品開発をしてその商品を売ってもいいし、新しく古民家を借りてもう一度リノベーションしてみてもいいと思います。また、先輩方は古民家の活動で賞を受賞したけれど 、私は成功にこだわらなくてもいいかなって思っていて(笑)。自分達で0から何かを作り上げたという経験が貴重だと思っています。成功しないのは辛くて不安だけど、頑張ったしいいかなって。成功しなくても自分達で企画を立ち上げ実践するという経験は他の高校生はしていないと思うので、魅力はたくさんあると思います。
―今後の目標を教えてください。
宗近:今年の12月に上島町で“てしごと市”というワークショップがあるので、そこに出店するのが目標です。また、自分達で立ち上げた企画でもある『上島瑠海』をもっと育てていきたいと思っています。
鎌田:「自分が開発に携わったんだよ」と胸を張って言えるような商品や企画を作りたいです。
◆上島瑠海のインスタグラム>>>https://www.instagram.com/kamishima_rumi/