『婚活1000本ノック』は「女による女のためのR-18文学賞」出身の作家・南綾子が婚活の悲喜こもごもを描いた長編小説。文庫解説は同賞出身の豊島ミホ。
この物語の主人公はわたしである。わたしというのは名前のない登場人物の名前のかわりの「わたし」とかそういうややこしいやつじゃなくて、そのまま筆者のことである。筆者は一九八一(昭和五十六)年一月生まれ、職業は小説家一割アルバイト九割、独身、現在のところ結婚の見通しはまったくたっていない――
そんな書き出しで始まる『婚活1000本ノック』は、作家・南綾子が実体験をふんだんに織り込みながら執筆した実録(⁉)婚活小説。本作が12月25日発売で新潮文庫より発売される。また、2024年1月17日(水)スタートでフジテレビにて連続ドラマ化も決定した。主人公の南綾子役は3時のヒロインの福田麻貴、綾子の婚活をサポートする幽霊の山田役はFANTASTICS ・八木勇征。文庫は二人の写真を使用したフル帯仕様でお届け。
原作の第一話「クソ男・オブ・ザ・イヤー」の試し読みページもありますので、ドラマ放送前にぜひ読んでほしい。
◾️書籍内容紹介
これは実話であり、登場するすべての人物・団体は実在する――。南綾子31歳、独身、売れない小説家。冬の夜、かつて「クソ男・オブ・ザ・イヤー」を授与した山田が現れ、わたしに婚活を命じる。遊び相手に殺されて幽霊となった山田は、わたしの婚活成功を頼みに成仏を狙うらしい。お料理合コン、お見合いパーティ、漁師の嫁募集。奮起しては絶望する綾子だったが。熾烈で切実な婚活小説!
◾️著者紹介
1981年、愛知県名古屋市生れ。2005年「夏がおわる」で第4回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。おもな著作に『ほしいあいたいすきいれて』『ベイビィ、ワンモアタイム』『わたしの好きなおじさん』『死にたいって誰かに話したかった』など。
◾️書籍データ
【タイトル】婚活1000本ノック
【著者名】南綾子
【発売日】2023年12月25日
【造本】文庫版
【定価】693円(税込)
【ISBN】978-4-10-102582-7
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/102582/