全国初!特別支援学校が単独チームで甲子園予選に挑戦!!知的障がいのある球児たちを描いたノンフィクションを刊行

全国初!特別支援学校が単独チームで甲子園予選に挑戦!!知的障がいのある球児たちを描いたノンフィクションを刊行
『待ってろ! 甲子園 青鳥特別支援学校ベースボール部の挑戦』 著/日比野恭三(ポプラ社)書影

知的障がいのある球児たちを追ったノンフィクション
昨年5月。とある学校の高野連加盟が承認されました。青鳥特別支援学校―東京都世田谷区にある知的障がいの子どもたちが通う高校(高等部)です。全国的に見ても、特別支援学校の高野連加盟は数えるほど。7月の夏の甲子園予選(西東京大会)にも連合チームで参戦し、最終回まで結果のわからない熱戦をくりひろげました。それは100年を超える高校野球の歴史の中でも、とても大きな一歩でした。

本書は、この学校で硬式野球部(ベースボール部)が発足するいきさつから、昨年の高野連加盟・連合チームでの大会出場を経て、今年新チームで夏の甲子園の予選に出場する直前までを追ったノンフィクション読み物です。

全国初! 特別支援学校が単独チームで甲子園の予選に挑戦!
青鳥特別支援学校は、昨年、東京都の高野連に加盟し、夏の大会に出場を果たしましたが、部員が9名に達していなかったこともあり、3校による連合チームでの出場でした。
今年は、新1年生6名が入部。総勢12名となり、単独チームで出場することが決まりました。
これは、特別支援学校(前身のろう学校などはのぞく)としては、全国でも初めてのことです。
高校野球の歴史に残る大きな一歩を踏み出したチームの姿を本書では描いています。

監督・久保田浩司先生について
ベースボール部の顧問でチームの監督をつとめる久保田浩司先生は、教師になった当初から、長年知的障がいのある子どもたちのソフトボールを指導してきました。

「高校野球の指導がしたい!」
教師生活も残り数年となった2021年、久保田先生は、教師になる前からいだいていたその夢をかなえるべく、知的障がいのある全国の高校生と硬式野球に取り組む「甲子園夢プロジェクト」を立ち上げ、彼らが硬式野球に挑戦できる土台をつくってきました。
本書は、そんな情熱をもった久保田先生の挑戦の物語でもあります。

甲子園はまだまだ遠い存在かもしれませんが、その聖地へと続く道のスタートラインに立った高校生と指導者たちの熱い物語がここにあります。

いつかたどりつく、その日まで――待ってろ! 甲子園!!

著者及び書誌情報
著者:日比野恭三(ひびの・きょうぞう)
1981年、宮崎県生まれのノンフィクションライター。2010年よりスポーツ雑誌『Number』編集部で編集や執筆の仕事を6年間おこなう。2016年、フリーに。現在は野球を中心としたスポーツやビジネスなどの分野で執筆活動中。著書に『最強部活の作り方 名門26校探訪』(文藝春秋)。「青春サプリ。」シリーズ(共著/ポプラ社)。

・書誌情報
『待ってろ! 甲子園 青鳥特別支援学校ベースボール部の挑戦』(ポプラ社)
著/日比野恭三
発売年月:2024年6月
サイズ:195mm x 135mm
ページ数:159ページ
定価:1,980円(10%税込)
書誌ページ>>https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/4047046.html
Amazon>>https://amzn.asia/d/gA1B0yz