株式会社マガジンハウスは、POPEYE Webにて上白石萌歌のエッセイ『ひとりがたり』の連載を開始した。本日7/15(月)に、初回の記事が更新された。
https://popeyemagazine.jp/post-212759/
本連載では、“趣味を聞かれたら、私は真っ先に「ひとり行動です!」と答えたい”という上白石が「散歩・旅行・銭湯・水族館・おうち時間……」などなど、自身の「ひとりの時間」についてエッセイを綴る。ひとりを愛する上白石の「飾らない日常」に触れられる連載。また、エッセイに添えられた本人撮影の写真も見どころとなっている。
上白石萌歌から、読者へのメッセージ
みなさまこんにちは。上白石萌歌です。
この夏から『ひとりがたり』という名のエッセイをスタートします。
「1人」「一人」「独り」「ひとり」…
“ひとり”という言葉に、あなたはどんなイメージを浮かべるでしょうか。
わたしは生まれたばかりの赤ん坊のような、洗いたてのタオルのような、
まっさらで清々しい情景が真っ先に頭に浮かびます。
そしてまた、冷たい灰色の床で小さく足を抱えるような、しとしととした情景も同時に浮かびます。
どんな”ひとり”の形もまぎれもなく正しく、素晴らしいものです。
誰といたって、どこにいたって”ひとり”であり続けるのがきっと人生。せっかくならそんな”ひとり”というものがなるべく心地のよい、豊かなものであるといいよなあと常々思うのです。
わたしたちは普段、信じられないほど多くの人たちとの関わりのなかを、複雑に絡み合ったたくさんの情報のなかを、息つぎも忘れて泳ぎまくっています。
賑やかで煌びやかな現実という海を泳ぎ続けるのは、やっぱりとてつもなく疲れてしまう。
だからたまにはヒョイっと心の無人島に身を投げ出して、深呼吸することだって大切です。
この連載では、いつもわたしの心と身体をすこやかに調律してくれる、ひとりの時間の尊さについて語っていきたいと思います。
読んでくださったみなさまの”ひとり”が、より豊かで鮮やかなものになるといいな。
ということで、上白石萌歌によるひとりがたり、はじまります。