あけましておめでとうございます。今年は辰年ということで、私は年男でございます。26歳で起業してから10年目、なんだか感慨深いです。さて、2024年は年始から新NISA制度がスタートします。この新NISAは18歳以上であれば、活用できます。ちょうど一年前に投資についてのコラムを書いていますが、改めて投資の意味について学んでいきましょう。
改めて辞書で投資の意味を確認してみましょう。
“利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資” “比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。” ※広辞苑より抜粋
このように、投資というのはいわゆる株式投資や債券投資のことだけを指すわけではなく、将来プログラマーになりたいから、エンジニアの養成学校に通うということもれっきとした自己”投資”なのです。辞書では主に資金を投下することを投資と定義していますが、私の感覚では”時間の投資”という概念もあり、お金だけではなく自らが持つ資源(リソース)を投下すれば、全て投資と考えています。時間もあなたにとっては立派な資産の一つです。
日本政府は2024年1月より新NISA制度をスタートしました。そもそもNISAというのは一定の範囲内の金額であれば、株式・投資信託の値上がり益に税金をかけませんという制度です。例えば、100円で買った株式を120円で売った場合、この値上がり益20円に対して4円(20.42%)の税金がかかります。しかしNISA口座で取引をすることにより、この4円の税金を納める必要がありません。
これは日本政府が国策として打ち出しているもので、株式や投資信託への投資を勧めていると言ってよいでしょう。新NISAでは現行のNISA制度よりも非課税(税金がかからない)枠が大幅に拡大しています。要するに政府はさらに投資を勧めていると言えるでしょう。
なんだか矛盾した表現のように聞こえますが、あながち間違いではないのです。現在のみずほ銀行の普通預金の金利は0.001%。一方で最近の日本のインフレ率(刈り込み平均値)は9月時点で前年対比3.4%。ざっくり言えば、去年と比較して3.4%モノやサービスの値段が上がっているのです。
これが、”貯金をするとお金が減る”の正体です。お金が減るというより、資産の価値が減るという表現のほうが正しいでしょう。もちろん、貯金をするとお金が減るからたくさん使えといいたいわけではありません。今回みなさんに伝えたかったのはお金の価値は一定ではないということです。貯金をしてまとまったお金を作り、大きな投資に充てるのも素晴らしいでしょう。みなさんには世の中の仕組みを理解し、自分の資産を自分で守れる人になって欲しいと思います。