さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
第60回は、海に魅了され、ダイビングや海を知るための活動を行っている福井県立若狭高等学校のスキューバダイビング部を紹介します。
【部員数】
1年生:13名、2年生:9名 計22名
人気のマリンスポーツ“スキューバダイビング”
スキューバダイビングとは、背負ったタンクから酸素を吸いながら潜水を楽しむアクティビティで、非日常の世界を楽しむことができます。潜るためにはライセンス資格が必要。資格にはランクがあり、ランクによって潜れる深さが変わります。またダイビング資格が必要なく、タンクなどの器材を用いず自分の息だけで潜る“スキンダイビング”は、自分の潜れる範囲で潜り、魚やウミガメたちと同じ目線で泳ぐことができるため人気のアクティビティです。
― スキューバダイビング部に入部したきっかけを教えてください。
上伏 将来漁師になりたいと思い、若狭高校の海洋科学科に入学しました。せっかく海洋科学科に入ったからには、海洋に関する部活に入りたいなと考えスキューバダイビング部に入部しました。
谷村 僕も将来水産系の仕事に進みたくて、高校を探していた時にテレビに若狭高校が映っているのを見たんです。中学校では運動部だったのですが、新しく違うことに挑戦してみるのもいいかなと思ったのと、宮古島に行ってみたかったので入部しました(笑)。
―普段はどのような活動をしているのですか?
上伏 平日は学校のプールや学校の目の前にある海、土日は音海という海へ行き潜っています。スキューバダイビングのライセンス取得の試験に向けて座学にも取り組んでいます。毎年夏に宮古島へ合宿に行くのを楽しみに部活に励んでいます。
―スキューバダイビングの魅力について教えてください。
上伏 普段見ることができない海の中を見られるところです。特に宮古島の海などでは、サンゴに隠れている魚やウミガメなどを見て、たくさんの海の生物と触れ合えるのでとても楽しいです。
―宮古島でのダイビングの一番の思い出を教えてください。
谷村 ウミガメを見たことです。当日は少し雨が降っていて、ウミガメが見られるかわからない天気だったのですが、本物のウミガメを見ることができました。ウミガメと一緒に泳ぐことができたのが一番の思い出です。
上伏 サンゴがたくさん生息しているのを見て回ったのが楽しかったです。崖にもサンゴがあったので、ぐるぐる回って観察したり、サンゴが谷みたいになっている間を通り抜けたりしました。
―部活動を通じて学んだことはありますか?
谷村 スキューバダイビングではバディを組んで潜るのですが、少しのミスが命に関わります。何があってもバディになった人のことを助けられるように、座学や日々の練習を真剣に取り組むことの大切さを学びました。
上伏 上達するために課題点を練習して次に活かすことが大事だと思いました。昨日できたことができなくなることもあるので、ダイビングが上手くなるために、日によって練習メニューを変えたり工夫しています。
―今後の目標を教えてください。
上伏 1年生をスキューバダイビングの試験に合格させ、全員で宮古島に行くことです。個人的には、スキューバの資格にはランクがあるため、高校生のうちに一つ上のランクに合格したいです。
谷村 スキューバの練習回数を増やして技術を上げ、来年の宮古島合宿でもっとレベルの高い海に潜れるように頑張ります。