さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
第54回は、地元のスキー場で練習に励み、日々、先輩やOBに支えられながらスキー競技に取り組む岩手中・高等学校のスキー部に迫ります。
岩手中・高等学校 スキー部(中高合同)
【部員数】
中学3年生:1名
高校2年生:2名
計:3名
ウィンタースポーツの花形・スキー
冬季オリンピックで多くの日本人が活躍しているスキー競技には、アルペンスキー、スキージャンプ、クロスカントリースキー、ノルディック複合、バイアスロン、フリースタイルスキーの6競技があります。岩手中・高校では、アルペンスキーとクロスカントリースキーに取り組む部員がおり、互いの競技に合った環境で練習に励んでいます。
― スキー部に入部したきっかけを教えてください。
米倉:小さい頃からスキーをしていて、オープンスクールで見たスキー部の活動が楽しそうだったので中学校から本格的に始めようと思いました。
赤坂:小1からアルペンスキーを始め、兄が2人とも岩中・岩高のスキー部に入っていたので入部しました。
佐々木:小学生の時に参加した地元のジュニアスキーの練習が楽しくて。これなら寒い冬も楽しめるかなと思い始めたのがきっかけでスキー部に入部しました。
― スキーの魅力を教えてください。
米倉:疾走感があり、スピードが出るので、からだ全体で自然を感じられるのが魅力だと思います。
赤坂:板がなかったら出せないスピードなので、自分がジェットコースターになっているような感覚を味わうことができるところです。
― 部活を通じて学んだことを教えてください。
米倉:準備や片付けは一人だと時間がかかり練習時間が短くなるけれど、周りの人が協力してくれるから練習時間を確保することができています。また、先輩たちにコツを聞くとわかりやすく教えてくれて、技術も上がりました。行動や意識も先輩から吸収して行動できるようになりました。
赤坂:中学校に入学して、片付けなど自分から動かないとダメだなと思っていたけどわからなくて。そういう時は、先輩たちが教えてくれたので、自ら率先して動けるようになりました。
― 自身もOBとしてスキー部の活動についてどう思いますか?
佐々木:関わりのない年代の先輩方が練習や大会に来てサポートしてくれたり、いろんな人に支えてもらっているなと感じます。
― 印象に残っている出来事はありますか?
米倉:本格的にスキーを始めて、自分の力で全国大会出場の切符を手にした時です。その時自分のスキーに自信を持つことができたので特に印象に残っています。大会の順位は下の方でしたが、“自分の力で全国にいけた”という経験ができてとても嬉しかったです。
赤坂:スーパーGというアルペンの中でも超高速種目の大会に出場した時です。ポールとポールの幅がすごく広くて、とにかくスピードが出て。競技自体が怖くて、大会でもビビりすぎてあまりスピードが出せませんでした(笑)。
― 今後の目標を教えてください。
米倉:部員が少ない環境の中でも、佐々木先輩やOBの方など、いろんな人に支えられてスキーができているから、高みを目指して頑張りたい。大会では今の自分ができるのベストの滑りをしたいです。
赤坂:僕は大会で成績を残せていないんですが、あと4年あるのでしっかり実力を伸ばして大会で成績を残せるように頑張ります。