さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。第61回は、大会で自己ベストを更新するため、寒さに負けず日々氷上練習に励んでいる山梨県立北杜高等学校スケート部を紹介します。
【部員数】
1年生:1名、2年生:1名、3年生:2名 計:4名
Activity>>>氷上を颯爽と滑る練習風景
氷上でのタイムを競う“スピードスケート”
1周400メートルのスケートリンクを滑走し、タイムや着順を競う競技“スピードスケート”。タイムを競う短距離・中距離・長距離の個人種目のほかに、三人一組でタイムを競うチームパシュート、ゴールの着順で与えられたポイントを競うマススタートがあります。滑走距離や種目によりますが、短距離のトッププレイヤーでは瞬間時速約60kmのスピードが出る人も。速さを競うシンプルな競技でありながら、選手同士のかけ引きや戦術、チームワークも勝利の鍵を握るため見所が多いスポーツです。
Interview>>>あと一周をどれだけ頑張れるかでタイムが変わることもある
― スケート部に入部したきっかけを教えてください。
田丸 スケートをやっていた父と兄の影響を受けて、小学3年生の時にスケートを始めました。中学校でもスケートをやっていたのですが、コロナ禍で思うような結果が出せなくて。高校でもスケートを続けたいという気持ちと、両親の応援もあり北杜高校スケート部に入部しました。 櫻井 私は小学4年生の時、友達にクラブチームに誘われてスケートを始め、中学校でもスケートを続けていました。せっかくなら高校まで続けて、もっと記録を伸ばしたいと思ったためスケート部のある北杜高校に入学しました。
―スピードスケートの魅力を教えてください。
田丸 普段体験できないようなスピードが魅力だと思います。氷の上だと摩擦が減って、スケート靴の刃が細いものだとより速く滑れるんです。流しで滑っている時でも、普通に走るより速く滑れるのでとても楽しいです。
―自分の滑りの強みを教えてください。
田丸 私は主に長距離なのですが、最後まで粘り強く滑るところが強みだと思います。長距離はペース配分がとても大事で、最初に頑張りすぎて後半バテてしまうということもありますが、最後まで完走できるように頑張っています。
櫻井 私は短距離専門なのですが、短距離は加速が大事なんです。レース後半で疲れていても足の回転数が落ちないところが強みだと思います。
―お互いの種目の魅力を教えてください。
櫻井 短距離と比べると長距離は競技時間が長いので、何回も応援してもらえるところがいいなと思います(笑)。また、一周のタイムが毎回出るのですが、そのタイムが落ちない選手を見るとすごいなと感じます。
田丸 長距離は普段ゆっくり滑っているので、短距離の人の後ろについて滑ったときに自分では出せないスピードが出るところが面白いです。
―部活動を通じて学んだことはありますか?
櫻井 短距離はスタートが重要なので、失敗してしまうとあとで挽回できるかわからないんです。ですが、あと一周をどれだけ頑張れるかでタイムが変わることもあります。どんな時でも最後まで諦めない心が大切だということを学びました。
―今後の目標を教えてください。
田丸 昨年8月の大会で自己ベストを更新できたのですが、さらに自己ベストを更新するために練習を続け、“絶対に記録を出す”という強い気持ちで大会に挑みたいです。
櫻井 自分の自己ベストを大幅に更新するために、しっかり準備をして納得のいくレースにできるよう頑張ります。今年度はパシュートにも出場するので、関東大会とインターハイで上位を目指せるように頑張りたいと思います。
Report>>>スケート部に欠かせない3つのもの
Person>>>スケート部の○○なヒト!!
登り坂がすごい片道10km以上の道のりを自転車で登下校している。(田丸さん・3年)1週間で100km自転車を漕ぐという目標を達成していた(櫻井さん・3年)/ウエイトの重量を軽いのからどんどん重いのにして鍛えている(上田さん・1年)
愛嬌があって抜けている。練習終わりに疲れて転んでしまうことがある(田丸さん・3年)/ツボが浅くて、ずっと笑っている(櫻井さん・3年)/ちょっと天然で、いるだけで練習中の雰囲気が明るくなる(比嘉くん・2年)