今回日本に帰ってくるのがANAで帰ってきたんですけど、たぶん乗っていた人の6割くらいが外国人だったんですよね。ANAって割と値段が高いので、コロナの前は日本人が7〜8割だったんですけど、今は日本円がだいぶ安いというので、海外の人が「日本超安いぜ！」と喜んで来ていて、繁華街とかも外国人率がだいぶ上がっている状況です。それは日本の円が安いからで、世界の中では日本の経済的な地位はどんどん下がりつつあるのかなと思うんですけど。僕はフランスに住んでいますが、日本に関するニュースってほとんど見ないんですよね。中国でこういうことがありましたとか、アメリカでこういうことがありましたってよく見るんですけど、日本のことがニュースになるということがほとんどないので、ニュースもないし気にならない。それくらいな感じにヨーロッパから見えてしまっているので、“昔は経済発達していたよね”っていう。清潔でアニメとかが多い国みたいな感じになってしまっているのではないかなと思っています。

もうちょっと働いている人の給料が上がる社会にしておかないと、優秀な人ほど“外国行っちゃった方がいいよね”というのがどんどん加速していってしまうので、優秀な若い人にはきちんと給料を払う国になった方がいいんじゃないかなと思っています。エンジニアでそこそこ優秀な20代の人とかだと、だいたい1回はアメリカ行こうみたいになっちゃうんですよね。優秀な人ほど日本を出ていくみたいになっちゃうので、ちょっともったいないなと思っています。

LGBTQ的な人のことを考えてやっているというよりは、LGBTQに対していろいろ考えて活動している私かっこいい、私進んでいるよねという人が、アクセサリーとしてそういったマイノリティの人を利用している感を若干感じるので、そこがどうもしっくり来ないなとは思っているんですけど、そういうのがおしゃれだよねという人が多数派なので。結果として困っている人たちがそれで助かるならいいですけど、困っている人が全然助かっていないけど良いことしている感を感じている状況もあるのでどうなのかなと思う昨今です。

たぶん10年後くらいの教科書に、“第三次世界大戦”ってもう書かれているんじゃないかなと僕は思っているんですけど。ウクライナとロシアが戦争しているという構造になっているんですけど、ウクライナ兵が持っている武器というのは、ヨーロッパのドイツやフランスだったり、アメリカの武器なので、ロシア対ヨーロッパ・アメリカというのが実情になっちゃっていて。“それって実質的には世界大戦だよね”という代理戦争みたいな形になっちゃっていると思うんですよね。今回のもいろいろな世界が関わっていて、日本も一応ウクライナを支援していたりするので、関わった国のレベルでいくと世界大戦になっちゃっているんじゃないかなと思います。

例えばアメリカの大統領選で、一般個人が候補であるトランプ氏に近づくとかってまずできないですよね。もともと偉い人が講演をやるとなると、きちんと会場があって、セキュリティチェックがあって、そこを通過した人しか会場に入れなくて。さらにたまたま握手ができますみたいな人は、ちゃんとセキュリティチェックを受けた選ばれた人だけで。通りすがりの人が要人に近づけるという街頭演説という文化自体が、時代にそぐわない気がします。