全国の高校生のNEWSをお伝えする“全国高校生NEWS”。第5回目は、海の生物の研究や繁殖を行い、月に一度“長高水族館”を開催している愛媛県立長浜高校の水族館部です。
愛媛県大洲市にある愛媛県立長浜高校には、全校生徒の約30%が所属する“水族館部”があります。活動の軸は大きく分けて2つ。1つ目は班活動で、海の生き物を中心とした研究を行う研究班、クマノミの繁殖を行う繁殖班、“長高水族館”でのイベントを企画するイベント班の3班に分かれ、それぞれ活動をしています。
そして2つ目の活動は、各自が担当する水槽のメンテナンス。水族館部が現在飼育している150種・2000点の生物は、主に近くの海で捕ってきたもの、地元の漁師さんが譲ってくれたものが中心となっているそうです。先生や先輩から受け継いだ知識を活かし、手塩にかけて育てられた生物は、毎月第三土曜日に“長高水族館”として一般公開されます。
“長高水族館”は、長浜高校の教室を改修して作られた水族館。海水魚や淡水魚の展示をはじめ、中庭には、“長高水族館”の目玉、ハマチショーが繰り広げられる大きな水槽や、ヒトデなどの生物と触れ合える“タッチプール”といったコーナーが設置されています。水槽にはそれぞれ担当の生徒が付き、お客様に生物の説明を行います。また、海の生物を紹介するために生徒が制作したポップも取り付けられ、見て楽しむことはもちろん、生態を学ぶこともできる水族館となっています。
この日、来場していた一般の方は「テレビで知って来ました。これだけのことを高校生だけでやっていてすごい」と話してくれました。生徒が運営するという点について、顧問の重松先生は「生徒たちは部活動を通して、世の中に出た時のトラブルへの対処法を疑似体験している。自分たちで考えて行動し、その結果を次に活かすことで、世の中を生き抜く力を身に付けてほしい」と話します。月に一度開催される“長高水族館”の活動に向けて、生徒それぞれが試行錯誤を繰り返し、常に水族館を進化させていくことによって、みんなに愛される水族館となっているのです。
物心ついたときから魚が大好きだったのですが、たまたまテレビで長浜高校の水族館部が紹介されているのを見て、活動が面白そうだと思い入部しました。
―水族館部の魅力は?
長高水族館にしかいない魚たちと、毎日触れ合えることが一番の魅力です。また、水族館の魚を、自分たちで採取しに行けることも魅力だと思います。
販売元:株式会社エイビイエス
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愛媛県大洲市にある愛媛県立長浜高校。水族館部は、全国初の高校内水族館として地元はもちろん、全国にまでその活動が知れ渡っており、世界的なコンテストでも複数入賞を果たしています。
商品開発に取り組む高校生の活動内容を広く発信していきます。
絶滅の危機にある野生生物の保護や消滅の危機にある生態系の保全などを通して地域社会に寄与することを目的としています。
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