【函館高専】GEAR5.0(介護・医工連携) 「KME活用ワークショップ」を開催

【函館高専】GEAR5.0(介護・医工連携) 「KME活用ワークショップ」を開催
函館高専(提供画像)

独立行政法人国立高等専門学校機構 函館工業高等専門学校(北海道函館市 校長:阿部 恵 以下「函館高専」)は、2024年5月11日(土)に、特別支援学校・学級担当者を対象とした「KME活用ワークショップ」を開催しました。本ワークショップは、函館高専が参画する高専機構「GEAR5.0 未来技術の社会実装教育の高度化」事業(介護・医工分野)(※)の一環として実施したものです。

KME活用ワークショップについて

KMEとは、「KOSEN Multifunctional Endpoint」の頭文字で、要支援者の電子機器等へのアクセシビリティ(利用のしやすさ)を向上させることを目的に、操作しやすいスイッチを接続して各種装置を動作させるスイッチインターフェースとして利用できる機器です。本ワークショップはこれらの活用をサポートすることを目指して開催しました。

ワークショップの様子

今回のワークショップでは、KMEができることの中でも「外部スイッチを用いた操作制御」と「赤外線を用いた操作(学習リモコン)」に取り組みました。特別支援学校に勤める教員等5名の参加者には、小型のマイコンモジュールM5stackが持つBluetoothの通信機能を使い、補助機器であるMabeeeやSwitchbotなどを介して、外部スイッチによる簡単な操作で電子機器やおもちゃを動作させる体験をしてもらいました。
参加者からは、「日頃からスイッチひとつで操作ができるアプリを探していたので、とても貴重な情報が得られた」等の感想をいただきました。

【函館高専】GEAR5.0(介護・医工連携) 「KME活用ワークショップ」を開催
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今後の展望

使用したKMEはモニター用として参加者の皆さまにお持ち帰りいただきました。実際に活用して要支援者の方が活動する際のアクセシビリティの向上に繋がることを見据えています。また、その使用感や用途などの情報をフィードバックしてもらい、結果をもとに内容のブラッシュアップを図っていくことを想定しています。
※GEAR(ギア)5.0事業 :国立高等専門学校機構が「Society 5.0型未来技術人材育成事業」を推進する中で、各国立高専は令和2年度より未来技術の社会実装教育の高度化プロジェクト・「GEAR 5.0」に取り組んでいます。GEAR 5.0では、「マテリアル分野」「介護・医工分野」「防災・減災・防疫分野(防疫/エネルギー)」「農林水産分野」「エネルギー・環境分野」の5分野において、分野横断的な課題解決のアプローチができる人材の育成プログラム開発に取り組んでいます。函館高専は、熊本高専が中核拠点校を務めるGEAR 5.0(介護・医工分野)に協力校として参画しています。

◆函館工業高等専門学校について

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函館工業高等専門学校は、函館市及び北海道の熱烈な誘致活動により、1962(昭和37年)一期校として設置された高等教育機関。
技術者に必要な実践的かつ専門的な知識および技術を有する創造的な人材を育成するとともに、実践的研究の水準向上に努めることを教育目的としている。
2013(平成25年)に産業の多様化に対応するため、従来の5学科から生産システム工学科、物質環境工学科、社会基盤工学科に改組、2018(平成30年)には、専攻科を従来の2専攻から生産システム工学専攻、物質環境工学専攻、社会基盤工学専攻の3専攻に改組した。