さまざまな活動に励む高校生にスポットを当てるスポットライト。
第58回は、幅広い年代に親しまれているスポーツチャンバラに取り組む、栃木県立大田原高等学校のスポーツチャンバラ部を紹介します。
【部員数】
1年生:8名、2年生:4名、3年生:2名 計:14名
スポーツチャンバラとは?
「スポチャン」の愛称で親しまれる「スポーツチャンバラ」。ルールは、“得物”といわれる武器で相手を1回打てば勝ちと非常にシンプル。得物には「小太刀」や「長剣」の他にも「槍」、「盾」など長さや形状が異なる種類のものがあります。得物は空気で中身を膨らませており、打たれてもあまり痛くないのが特徴。また競技中は面を使用するため、小さい子どもからお年寄りまで幅広い年代で一緒に楽しむことができるスポーツです。
―スポーツチャンバラ部に入部したきっかけを教えてください。
桃井:数年前に大田原高校のスポーツチャンバラ部が出演していた特集番組を観て楽しそうだと思ったのがきっかけです。剣を使う競技の中でも、スポチャンはカジュアルな部分が多く、おもしろそうだと思い入部しました。
桑原:中学校で剣道部だったこともあり、たまたま大田原高校のスポーツチャンバラ部の特集を観ておもしろそうだなと思いました。実際に見学に来てみたら、柔らかい剣で叩き合うのが痛くなさそうでとても楽しそうだったんです。剣道と違い、楽な服装でできるところもいいなと思ったため入部しました。
―スポーツチャンバラと剣道では、ルールなど違いはありますか?
桑原:剣道は竹刀で戦いますが、スポチャンは小太刀や長剣、槍など得物の種類が豊富で、大会の種目が多いところが違います。
―スポーツチャンバラの魅力を教えてください。
桃井:普段生活をしていると、何か武器を使って直接的に戦うことはないです。しかし、スポチャンで使用する剣は柔らかく、比較的安全に戦うことができます。ルールもとてもシンプルなため、勝敗がはっきりわかるところもおもしろいです。
桑原:同年代だけでなく、小さい子どもから大人まで、いろいろな年代の人たちと戦い、強くなれるところが魅力だと思います。
―スポーツチャンバラの楽しいと思うところを教えてください。
桃井:年代にかかわらず、僕らよりも長くやっている方がたくさんいるので、そういう方々から教われるのはとても楽しいです。例えば、人によってスポチャンの構えが違うんですよ。自分に合う構えを教えてもらった時に、その構えがしっくりきて本当に驚きました。
―自身のベストプレーを教えてください。
桃井:戦っている途中で、“相手がこんなことをしてきたから、次はこれを狙ってくるかな”と予想し、相手が予想通りの動きをした時です。予想が当たって勝てた時は、毎回楽しいなと思います。
桑原:前回の大会で、今まで一度も勝ったことがなかった相手に勝利し、勝ち進めたのが個人的なベストプレーです。とても強い方だったので、がむしゃらに打ち続けて、1本決まった時は本当にスカッとしました!
―今後の目標を教えてください。
桃井:9月に全国から人が集まる大きな大会に出場します。その大会で部員全員が良い結果を残せるように頑張ります。
桑原:いろいろな人たちと戦って、結果を残せたら最高だと思います。そのためにも、次の大会で技術を取得し、持ち帰って来たいです。