「総合的な探究の時間」の教材制作・販売やイベントなどを通して中学・高校の探究のサポート行う株式会社トモノカイは、全国の中高生向け探究コンテスト「自由すぎる研究EXPO2024」の最終審査を終え、受賞作品を発表し公式サイトにて受賞作品を公開した。最終審査を経て金賞を受賞した作品数は、計48作品(複数受賞を含んだ延べ作品数は71作品)となった。
公式サイト:https://tankyu-skill.com/expo/irexpo/
■「自由すぎる研究EXPO」について
全国の中高生から自由研究(探究の成果物)を募集し、企業・大学・自治体等で構成される「称賛団体」が、生徒の日ごろの探究活動を称賛する探究のコンテスト。本年で3年目の開催を迎える。1次審査では、日ごろ探究メンターとして高校生向けに探究の学習サポートを行う大学生による審査を実施。最終審査では、さまざまな業種の企業・大学・自治体等39団体で構成される称賛団体(審査団体)が、それぞれの観点で作品審査を行ってきた。本年の応募数は3,857件に上り、グループでの応募者を含めた参加者総数は6,441名、全国各地の中高生が参加した。※1
※ 1:2023年度の応募作品数1,469件、2,561名が参加
■受賞作品の中から一部を紹介
『なっとうを片手で食べたい~自助具のデザインと開発~』
岡山県立岡山操山高等学校 3年 原 深唯 さん
<2024年 最多 5冠受賞>
・ くらし気持ちピカピカ賞(木村石鹸工業株式会社)
・ みんなのヨコク賞(コクヨ株式会社)
・ 未来へいこーよ賞(未来へいこーよ/アクトインディ株式会社)
・ Essential Parts of the World賞(KOA株式会社)
・ Spiral賞(桜美林大学)
<審査員からのコメント(一部)>
自らの実体験をきっかけに、苦労したことへの解決方法を深堀できていること。そして、始まりは個人的な経験だとしても、片手が使えなくなる状況は誰にでも起こりうる可能性があり、実際にいまも悩んでいる人々がいる課題であるという着眼点が非常に優れていると思いました。
自助具開発の過程についても、各段階での結果と課題がテンポよくまとめられており、試行錯誤しながら様々なアプローチを試みたことが非常によく伝わってきました。また、そのうえで「片手だけで過ごせる世界の実現へ」という観点でワクワクするヨコクを感じました。
『雲浜地区の途絶えそうなかるた文化をつなぐには』
福井県立若狭高等学校 3年 清水 陽菜 さん
<4冠受賞>
・縁の下のまちづくり賞(静岡鉄道株式会社)
・てトナル賞(三又建設株式会社)
・ +1歩(ちょい足すいっぽ)賞 (美しい伊豆創造センター)
・3×3Lab賞(3×3Lab Future)
<審査員からのコメント(一部)>
伝統文化の再活性化は、日本を含めアジアの様々な国が取り組んでいますが、決定打となる成果のでないとても難しい課題です。そんな難しい課題に対し、投げ出さずに一歩一歩前に歩む姿は人々に希望を与えます。どうぞ、よい未来に向け、ほんの一歩「ちょい足す」心を持ち続け、弛まず歩き続けて下さい。
『数値で広島県を見える化する社会指標「ひろしま物指」の製作と評価』
広島県立広島叡智学園高等学校 2年 杉山 千弥 さん
<3冠受賞>
・ふるさときずな賞(株式会社日本旅行)
・準SEE THE SUN賞(株式会社SEE THE SUN)
・縁の下のまちづくり賞(静岡鉄道株式会社)
<審査員からのコメント(一部)>
「統計が好き」×「広島が好き」が爆発した作品。淡々した説明の裏側にある膨大なデータに感動すら覚えました。 好きから指数を作り提案していく。ある意味、好きから新たな文化やルールを作っていることにつながるこの行動に感動し、選ばせていただきました。
上記以外の受賞作品も含め、以下の公式サイトで受賞作品を公表しています。作品内容やPR動画をご覧いただけます。
<自由すぎる研究EXPO2024 受賞結果ページ>
https://tankyu-skill.com/expo/irexpo/finalresults2024/
※都合により、一部の作品・PR動画をご覧いただけないものがございます。
■自由すぎる研究EXPO 実行委員長からのコメント
「総合的な探究の時間」を高校一年生から学んでいる最初の世代が、今年の高校三年生です。いまや、「探究」という活動は広く一般化し、このイベントの参加者も大幅に増えてまいりました。
社会の課題と自身の関心を切り離すことなく、果敢に挑戦している探究活動の存在は、教育に関わる人々だけではなく、多くの人々に、将来への希望を見せてくれるものと考えています。引き続き皆様のご支援を賜りながら、この大切な灯火を大きなものにしていきたいと思っております。
(実行委員長 木曽原和之)