さまざまな若者の声を届ける「Youth voice」。
第1回目は、テレビ番組『マツコ会議』の街頭インタビューから一躍話題となったよしあきさん。不登校だった過去を乗り越え、現在はモデルにタレントとマルチに活躍するよしあきさんに迫ります。
―この春高校をご卒業されましたが、高校生活はいかがでしたか?
教科の勉強はもちろんですが、先生が教えてくれない友達との付き合い方や、集団での生活がすごく勉強になりました。僕は一度転校して通信制の学校に変えたのですが、毎日行っていた学校も、通信制の学校も文化祭や体育祭があって、どちらにも参加していたしすごく楽しかったです。あとは、制服を着ることが楽しかったり、放課後友達と遊ぶのが楽しかったり。学生が終わってしまったことがすごく寂しいです。
―よしあきさんのターニングポイントを教えてください。
高校受験の時ですね。小学4年生から中学3年生まで不登校だったので、高校から自分を変えようと思って行動し始めました。それまでは家にずっと引きこもっていて、すごくつらかったです。ずっと家の中にいるので精神的にも身体的にも悪くなっていきますし、もう地獄のような日々でした。だから“学校に行きたい”というよりも、“規則正しい生活をしたい”“きちんと社会の中で生きたい”というような感情が強かったと思います。そこからはカウンセラーさんとお会いするようになり「まずは毎日筋トレをしてみよう」と言われました。外を歩いたり電車に乗ったりするだけでかなりの体力を使うので、当時の僕には耐えられないからまずは体力をつける。お家の周りを散歩したり、生活リズムを直したりして徐々に元の生活に慣れていきましたね。あとはフリースクールにも通い始めました。当時は家族以外とのコミュニケーションをまったくとっていなかったので、フリースクールの生徒さんや先生とのコミュニケーションをとるようにして、少しずつ人と話すことも怖くなくなっていった感じです。そしてお姉ちゃんと外に遊びに行くようになりました。原宿に行った時に偶然『マツコ会議』の街頭インタビューを受けて、マツコさんとお話をして、その時初めて人に認められた気がしました。引きこもっていた時の自分は、服装も気にしないし、太っていたので、ずっと自分のことを間違った存在だと思っていました。『マツコ会議』に出演させていただいたことがキッカケでいろいろなメディアに出て「かっこいい」とかって言ってもらえるようになってからは、正解なんてないんだということを世間の皆さんに教えていただきました。
―引きもりをしていた頃の自分にどのような声をかけてあげたいですか?
「焦らなくていいよ」ですね。中学2年生の時とかは、高校卒業なんて夢のまた夢だったんです。不登校になってから元に戻るまでって、体力も時間も必要だし、カウンセラーさんには「20歳を目安に計画を立てよう」って言われたんですね。結果、僕は早めに立ち直ることができたけど、その言葉の通りで本当に焦らなくていいと思います。
―今後の展望を教えてください。
自分が不登校だったことを本にしてから、同じく不登校で悩んでいる人からダイレクトメッセージをもらうことが多くて。どうしても一人ひとりには返せない時もあるので、僕自身の過去を話していく機会をたくさん設けたいなと思っています。僕自身、不登校だった時にお母さんが“不登校でも社長になれた”みたいな記事とか本をたくさん持ってきてくれたんですけど、当時は“この人たちは根本が僕とは違うんだ”と思って読みもしなかったんです。だけど今僕はこういう形で人前に立つことができているので、そういう僕の経験を直接たくさんの人に伝えていけたらいいなと思います。
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Information
『友達ゼロで不登校だった僕が世界一ハッピーな高校生になれたわけ』
「もう絶対に普通の人生には戻れない」とまで思っていたよしあきさんが、「世界一ハッピー」だと思えるようになった現在までの歩みを綴った本。自分らしく生きるヒントが満載のエッセイブック。
発行:KADOKAWA
¥1,300(+tax)