日本のインバウンドが過去最多となった昨年。4月からは大阪・関西万博が開催され、さらなるインバウンドが期待されています。今号からスタートするこの企画では、そんな海外に目を向け、それぞれの国の魅力をお届け! 記念すべき第1回目は、留学先として人気の国“カナダ”です。世界2位の広さを誇るカナダでは、太平洋側と大西洋側の都市で文化や言葉が異なるなど、その広さ故の国の特徴も。 それではカナダについて勉強していきましょう。
vol.1 カナダ
首都 | オタワ |
面積 | 約998.5万㎢(日本の約26倍、世界第2位) |
人口 | 約4,010万人(2023年 カナダ統計局推計) |
公用語 | 英語、フランス語 |
時差 | 首都オタワの場合13時間 |
通貨 | カナダドル(1カナダドル=105.38円〈2025年3月28日時点〉) |
成人年齢 | 18歳~19歳(州によって異なる) |
カナダの人気留学先!
大西洋側の“トロント” と太平洋側の“バンクーバー”の違い
大西洋側の“トロント” と太平洋側の“バンクーバー”の違い
同じ国内ながらも約3,350kmの距離があるトロントとバンクーバーでは、3時間も時差があり、気候や文化、住んでいる人などにも違いがあります。大西洋側にあるトロントはカナダ最大の都市であり、世界各国から多人種が集まっていることから「人種のモザイク」とも呼ばれています。冬は気温がマイナス10℃前後まで下がり、積雪量も多いのが特徴です。一方バンクーバーは、白人やアジア系が多く住んでおり、アジアンマーケットが多数あったりと、さまざまな民族や文化が共存しているところもモザイク文化の一つの例として挙げられます。年間を通して、平均気温が4℃〜18℃と、日本と比較しても穏やかな気候で過ごしやすく、留学先としてもおすすめです。
カナダの教育制度って?
カナダには約5,500校の中学校・高校があり、ほとんどの生徒が公立校に通っています。各州に教育省が置かれ、義務教育の期間や教育制度、教育内容などは州ごとに異なります。2学期制もしくは3学期制で、学校によって異なりますが9月から翌年6月で1学年が終了。6月末から9月の新学期開始までは夏休みとなる学校が多いそうです。ほとんどの公立高校に制服がなく、服装は自由となっています。
JAPAN▶︎▶︎▶︎CANADA 留学した先輩にインタビュー
留学時期:2022年7〜8月(22日間)
バンクーバーに留学した江口優斗さん (大学3年)
●バンクーバーに留学した理由を教えてください。
ゴミ問題について興味を持ち、調べていた時にEUやカナダで“脱プラ”の動きが加速していることを知りました。ゴミ問題における、政治が国民に与える影響を学びたいと考え、ゴミ問題解決のために面白い取り組みをしていたスーパーマーケットがあるバンクーバーに留学することを決意しました。また、オタワやトロントのようにザ・都会よりも、ダウンタウンからバスやモノレールなどを使えばすぐに自然豊かな場所へ行くことができるところにも魅力を感じました。
●バンクーバーの生活で驚いたことを教えてください。
僕がバンクーバーへの留学を決めたスーパーマーケットで購入した「アダルトビデオ」と書かれたレジ袋の取り組みで、これは“どうすればレジ袋の購入を削減できるか”を考えた結果いきついたもののようです。提供される袋を持ち歩きたくないものにすれば、マイバックを持参してくれるのではないかということから始まったそうです(笑)。
●留学を通じて学んだことはありますか?
自分から行動しなければ何も始まらないということです。語学学校初日はなかなかクラスに馴染めなかったのですが、2日目以降は自分から話題を作って積極的に喋るように努め、放課後やSNSでも話せる友達を作ることができました。
留学時期:2024年7〜9月(35日間)
トロントに留学した石谷羅楽さん (大学3年)
●トロントに留学した理由を教えてください。
小学生の頃に教科書で見て以来ずっと憧れていたナイアガラの滝を見てみたかったからです。留学中につらいことがあった時にナイアガラの滝を見にいくことができて「留学に来てよかったなぁ」と心が癒されたことを覚えています。
●留学中の思い出を教えてください。
ホームステイ先の近くにあった図書館がとても居心地がよくて、学校の前にカナダで有名なコーヒーチェーン店でホットチョコレートを買って友達と勉強をするのが日課でした。街並みや自然がとてもきれいで、友達と話しながら歩く時間がとても楽しかったです。
●日本とトロントで文化の違いを感じた出来事を教えてください。
留学中は文化や習慣の多様性を感じる機会が多くありました。店員さんが頭にターバンを巻いていたり、学校はお弁当で給食がなかったり、決まった時間になるとお祈りをする友人もいました。トロントでは移民受け入れを多く行っており、さまざまなルーツを持つ方がいるという特徴があるため、国全体で互いの文化を尊重する自由な国風が魅力的に感じました。
※インタビュー掲載者は、トビタテ! 留学JAPANの派遣留学生です。