さまざまな若者の声を届ける「Youth voice」。
第8回目は、東京都渋谷区にある山野美容専門学校の2年生・羽場くん。9歳から所属していた芸能事務所を退所し、現在は新たな夢“美容師”になるため日々専門学校で技術を学び、夢を追いかけ続ける若者・羽場くんに迫ります。
神奈川県出身。9歳の頃から芸能事務所に所属し、歌やダンスを学ぶも、中学生の時にストレートパーマをかけたことをキッカケに美容師を目指す。その後は本格的に美容師を目指すため、芸能事務所を退所し、山野美容専門学校に入学。カットやカラー、メイクなどを学びながら、授業で興味を持った着付けの資格を取得。卒業後は、東京都内を中心に6店舗を展開している人気サロン・ALBUMに就職予定。
毎日成長し続けることで昨日の自分にはならないようにしている
ー美容師を目指すようになったキッカケを教えてください。
僕はもともとクセ毛でそれがコンプレックスだったんですけど、中学生の時に髪を切ってもらっていた美容師さんに思い切って相談をしたんです。そこでストレートパーマを教えてもらい、かけてもらってから生活が一変して。汗をかくとクルクルしてしまっていた前髪が全く気にならなくなったので、すごく開放的にポジディブな気持ちになったんです。その時に「こんな技術があるのか」と感動して、その感動を今度は自分の手で伝えていきたいと思い、美容師を目指そうと思いました。ただ、その時僕は芸能活動をしていて、ファンの方もついてくださっていたので、その道と迷ったのですが、形は違うかもしれないけれど“お客様を幸せにする”という面ではどちらも共通するものだと思ったので、美容師になろうと決めました。
ーそこから山野美容専門学校に入学するまでの経緯を教えてください。
高校生の時にはもう美容師になろうと思っていたのですが、僕が通っていた高校はエスカレーター式で進学できる学校だったので、専門学校に行く子がほとんどいなかったんです。だから頼れる人は正直あまりいなくて。自分で学校を探すために4校のオープンキャンパスに行きました。その4校目が山野美容専門学校だったんですけど、とにかく建物の存在感がすごくて圧倒されて。建物の中も綺麗で設備も整っていたので、この学校に決めました。
ー入学してからはどんな授業を受けたのですか?
国家試験に向けた授業と並行して、カット、メイク、ヘアアレンジ、ネイル、カラーの基礎的な授業を受け、1年生の後半からは選択授業としてカラーとヘアアレンジの授業を取りました。僕は今後レディースヘアを手がけたいと思っているので、ヘアアレンジは必要だし、カラーは色が変化していく過程が面白いなと思って、この二つの授業に興味を持ちました。その他に面白かったのは茶道・華道の授業ですね。この授業では精神美的な部分を学んでいくのですが、普段は触れる機会がないものなので、授業を通じて良い経験ができました。その他にも、1年生の必修授業で着付けの授業もあって。もちろんそれまではやったことがなかったのですが、想像以上に楽しくて、その後校内の大会に出たり、最終的には資格も取得しました。
ー入学前と現在を比べて、意識的に変わった点はありますか?
たくさんあるんですけど、一日に何か一つは得て帰ろうと思うようになりました。美容技術的な面もそうですし、本当に細かいことなら例えばご飯を30 回噛むのを今日は31回にしようとか、小さいことでも毎日積み重ねていきたいと思っています。特に学校に来たのなら、何かを得て帰らないとその日が無駄だったなと思うんです。だから何か一つでも成長して帰ろう、そして明日また一つ成長しようというのは心がけていて、毎日成長し続けることで昨日の自分にはならないようにしていますね。
ー将来は、どういった美容師になりたいですか?
美容業界だけに限らず、一般の方にも美容師といったら羽場友紀と言ってもらえるような美容師になりたいです。ずっと続けてきた芸能活動を辞めて美容師になろうと決意をし、両親に相談した際、心配もされたのですが最終的には応援してもらえて。その時に父親に言われたのが「やるなら一番になれ」ということだったんです。だからその言葉を実行できるような美容師になりたいです。さらに、お客様の雰囲気やイメージを崩さずに、その人の良さを100%引き出せる、かつ新しい一面を見つけ出せるような美容師にもなりたいと思っています。
ー高校生にメッセージをお願いします。
何か迷っていることがあるなら、まずは挑戦してほしいです。僕は最初“美容師になりたい”という想いを親に伝えることも怖かったのですが、思い切って伝えた結果今は夢を追いかけることができているので、何か想っていることがあるならば、言葉にしたり行動しないと現状って変わらないんですよね。部活でも何かつまずいていることがあれば、何かを改善しないとそこから抜け出せないじゃないですか。だからまずは行動してほしいなと思います。