2016年にラップを始め、3ヶ月で「BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」に出場し話題に。かわいいルックスとモデル並みのスタイルから放たれる、パンチのきいたラップが特徴的。2019年12月25日には自身初のデジタルEP『Sweetie』をリリース。収録曲『Excuse boy』のダンス動画が、若い女子を中心にSNSで拡散され話題に。今年3月にデジタルリリースした『NOKINAMI』もTikTokでの楽曲使用が増え続けている。今年7月には最新曲『JINGI』をリリース。
フィメールラッパー・Rei©️hiの、約4ヶ月ぶりとなる新曲『JINGI』が絶賛配信中! 今回は、誰しもが聴いたことがあるであろう『仁義なき戦いのテーマ』をサンプリングし、“男は愛嬌、女は度胸”をテーマに制作したという楽曲『JINGI』についてインタビューを実施。“強さ”を全面に出したという渾身の楽曲に迫ります。
7月21 日にリリースされたデジタルシングル『JINGI』はどんな楽曲になっていますか?
普段私はヒップホップというジャンルをやっていて、その中でも恋愛の楽曲や、柔らかい音の楽曲などがあるのですが、今回の『JINGI』という楽曲は、強いアグレッシブなものになっています。この曲のテーマにしたのが、“男は愛嬌、女は度胸”ということで。自分の中では男の子は愛嬌を大事にしてほしいし、女の子は度胸があった方がかっこいいなと思ったので、リリックといわれる歌詞の中にも、そういったことを落とし込みました。
楽曲の中で特に注目してほしいポイントはありますか?
今回の楽曲はマット・キャブさんという方にプロデュースをしていただいたのですが、マット・キャブさんはサンプリングという、既存曲との掛け合わせが得意な方で、海外の楽曲とご自身の楽曲を合わせたり、いろいろなことをやられていて。そのマット・キャブさんと作るならサンプリングの曲がいいなと思い、今回は『仁義なき戦いのテーマ』の楽曲を使わせていただきました。そして、やっぱりこの楽曲はインパクトがすごいので、それに歌詞が負けないようにというのも意識して作りました。そもそもこの『仁義なき戦いのテーマ』は、私が通っていた格闘技ジムの入場曲として使われていて。今回の楽曲で表したかった“芯の強さ”みたいなものを表現する時に、自分の思い出にある曲としてすごくマッチすると思ったので、この楽曲をサンプリングすることに決めました。
強い自分を表現したいという想いは以前からあったのですか?
ありましたし、作ってはいたのですが、自分の中で納得できない部分があったんです。たぶん自分で自分のハードルを上げていて、実際に出来上がったものを聴いてみたら“そうでもないな”って思ってしまっていて。普段の生活の中で例えると、メイクが上手くいったと思ったのに、不意に鏡に映った自分を見たら「今日ブサイクじゃない?」って思うような感じですかね(笑)。そこから「まつげが悪いのかな?」って自分のメイクを見直すような感じで、自分の楽曲を少しずつ直していくみたいなことを繰り返していき、今回の楽曲ができました。
デビューミニアルバムリリースから現在まで3年半、ご自身の心境や考え方の変化はありますか?
変わらない部分でいったら、“この業界でかましたい!”みたいな気持ちはずっと変わっていなくて。逆に変わった部分で言うと、一つのものにとらわれすぎちゃったりとか、評価されるのが怖いという想いがデビュー当時はあったのですが、そういったことで悩みすぎないようにするということが少し上手くなったかなと思います。自分の作品に向けた意見を見て傷つくこともあるのですが、その意見が的を射ているのか、射ていないのかという判断もすごく大事だと思うようになりました。全てのものに怒っていると、怒ることも疲れるので、ネガティブを自分で終わらせるようにしています。私は逆にそこからハッピーを出していけるように、ネガティブを頭の中でポジティブに変換するようにしていますね。
高校生にメッセージをお願いします。
今自分がしたいと思っていることを諦めないでください。自分がしたいことに対して誰かが「無理だ」と言ったとしても、自分の中でその意見は一旦無しにする。そして、自分がしたいことをするためには、どの過程の時点で何ができていればいいのかということを確認して、まずはそれに向けてやってみるということを、諦めるよりも先にやってみてほしいです。
YTJ読者の高校生がRei©️hiの最新楽曲『JINGI』をレビュー!
前作から約4ヶ月ぶりとなるRei©️hiの最新楽曲『JINGI』は、かの有名な『仁義なき戦いのテーマ』をサンプリング。そしてサンプリング楽曲を多く手掛け、“Famima Rap”が話題となっているアーティストでありトラックメーカーのMatt Cabによるプロデュース楽曲となっている。