岸和田市立産業高校(大阪府)の図書委員会のオススメ本を紹介します。今回も#2に引き続き、1年生のオススメ本を紹介、また、商業科 涌嶋亨先生のオススメ本も紹介します。
■『珍獣ハンターイモトの動物図鑑 アフリカ編』 イモトアヤコ/日テレbooks
「世界の果てまでイッテQ」という番組で活躍するイモトアヤコさんの、アフリカに行った時の経験が本になりました。ファイルNo.1ヌーからファイルNo.43カバまでの、「何これ!」と叫びそうな、本人が描いた幼稚園児の作品のような動物の絵。それぞれの習性や特徴を、おもしろいひと言と驚きの目線で解説してくれます。そして、イモトカメラでとらえた雄大なアフリカの景色や動物と触れ合っている写真、イモト直筆アフリカ旅日記。この本で紹介した動物は、日本のどの動物園にいるのかも教えてくれます。ちなみに自分のことを「史上最強の珍獣と噂されている霊長目ヒト科。ラーメンが大好物。アムロちゃんのバックダンサーを夢見て上京するも、珍獣ハンターになったイモトアヤコ」と紹介しています。
【読書時間:18時間】
■『君に恋するなんて、ありえないはずだった』 筏田かつら/宝島社文庫
主人公の飯島靖貴は、メガネをかけた地味で真面目なパッとしない男子。そんな彼が気になっているのは、学校でトップクラスの美女・北岡恵麻だった。しかし始まりは最悪で、靖貴も恵麻をイヤな女としてみていた。勉強合宿中に靖貴はじゃんけんに負け、買い出しに行った帰り道、向こうから恵麻が歩いてくる。いつもと様子が違って泣いている。そんな恵麻をみて靖貴が取った行動とは……!そのあと二人の関係がどうなっていくのか?メガネ男子×美女のすれ違いラブストーリー。気になる人はぜひ読んでみて下さい。
【読書時間:16時間】
■『コールドゲーム』 荻原浩/新潮文庫
高校3年生の夏休み、中学時代にある少年をいじめの標的にしていたクラスメイトたちの元に届く、差出人不明の不気味な手紙と、次々に起きる事件。犯人は転校していったあの少年?居場所不明の少年探しが始まる。探しても少年の居場所は判明しない。そんな中でも次々に事件は起き、クラスメイトは追い詰められていく。犯人が明らかになるにつれ刑事の言った言葉が蘇る。「お前にとってはどうでもいいものでも、別の誰かには大切なものかもしれない」。犯人が抱えた悲しみと苦しみ、クラスメイトたちの後悔と恐怖。ちょうど今と同じような暑い夏の日、驚きの結末が待っています。
【読書時間:17時間】
<商業科 涌嶋亨先生のオススメ本>
■『ほぼ命がけサメ図鑑』 沼口麻子/講談社
私がこの本を選んだ理由は、「魚を愛しているから」です。水族館で泳ぐ魚を見ることも、魚屋さんでどの魚を食べようか考えることも、釣りに行くことも大好き。題名に興味を持ったこの本は、世界で唯一の「シャークジャーナリスト」として世界中のさまざまなサメを取材した著者が、サメのおもしろい生態を教えてくれます。人食いザメなんかどこにもいないこと。寿命が400歳のサメがいることや、昔の築地市場ではマグロよりもサメでにぎわっていたこと。目次を見るだけでも、知らないことがたくさん並んでいます。目次を見て、興味のあるところだけをひろい読みするだけでも多くの知識を吸収できるので、みんなもぜひ本の海に漕ぎ出して、すてきな一冊を釣り上げて下さい。
以上4冊のオススメ本を紹介しました。
次回の配信日は11/22(月)の予定です。次回は、2年生の図書委員会のオススメ本を紹介します。
どうぞ、お楽しみに。
※本情報は、岸和田市立産業高校 図書委員会が発行する、図書委員会だより「yomoyomo」より転載しています。
▼岸和田市立産業高校HP