【京都府立鳥羽高校】披講研究部で伝統をつなぐ高校生にインタビュー!

【京都府立鳥羽高校】披講研究部で伝統をつなぐ高校生にインタビュー!
京都府立鳥羽高校(※提供画像)

全国の高校生の活動をお伝えする“全国高校生NEWS”。高校の部活として、珍しい部活の一つである披講研究部。その披講研究部で活動する高校生に話を聞きました。

披講とは?
和歌を朗詠すること。披講の際には、 読師・講師・発声・講頌の諸役がある。読師は、披講の座を指揮する最も重要な役。講師は、読師が示した歌を詠み上げ、披露する。発声は合唱の先導者。講頌は合唱する役。

◆現在の披講研究部を支え引っ張ってきてくれた3年生にインタビュー!

Q.早速ですが、披講研究部に入部したきっかけを教えてください。
木戸:もともと、鳥羽高校に披講研究部という部活があることは知っていました。でも部活の内容とかはよく理解はしていなかったです。そんな中、顧問の先生に声をかけていただいたことをきっかけに入部することになりました。

堀田:僕はもともと放送部で活動していたんですが、先生から「披講研究部が存続の危機」だという話を聞き、声を出すという意味では放送部の活動と同じ部分があると思い、入部しました。

Q.披講研究部のことは知っていたんですか?
堀田:鳥羽高校の行事で年に2回、春と秋に生徒の前で披露する“歌会”というものがあり、それで知っていました。その時はこんな部活があるんだなと思っていました。

Q.実際に入部してみてどうでしたか?
木戸:正直最初は、披講研究部はマイナーな部活なのでどうすればいいのかと不安な部分もあったんですが、入ってみたら結構楽しかったです。今では、披講研究部員ということが誇りになっています。

堀田:僕は、伝統的な衣装を着られることが貴重な体験であり面白いところだと思います。この部活に入部しないと経験できないことなので、入ってよかったと思っています。

Q.披講の魅力とは何だと思いますか?
木戸:昔の行事などを現代の高校生の私たちが広められるというのが魅力だと思います。

堀田:あとは、古典に興味を示してもらえるきっかけ作りになると思います。

木戸:私はもともと古典は得意ではなかったんですが、披講研究部入ったことで苦手意識はなくなりました。

堀田:僕も百人一首をおもしろいと思えるようになりました。

Q.披講研究部と聞いてもいまいち活動内容が浮かばないのですが、普段どんな活動をしていますか?
堀田:僕たちの活動はイベント出演等に向けて練習を行うのですが、内容はもっぱら声出しです。声出しというのは、本番でやるようなことを上手くできるようになるまで、ひたすら声に出して練習することです。

Q.イベント出演等に向けての活動ということですが、その際に歌う歌はどのように決めているのですか?
木戸:私たちの学校では1年生のときに1人1首和歌を作ります。その中から代表歌を選び、御指導いただいている冷泉先生に添削していただいてその中の代表歌をみんなで詠んでいます。

Q.約3年間披講研究部の活動で印象的だったことはありますか?
木戸:すべてが印象的で思い出に残っています。披講研究部で体験することはすべてが新しいことばかりでした。

堀田:披講研究部は全国的に見ても珍しい部活なので、取材を受ける機会もあり貴重な体験ができました。

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京都府立鳥羽高校(※提供画像)

◆これからの披講研究部を引っ張っていく存在の2、1年生にインタビュー!

Q.披講研究部に入部したきっかけを教えてください。
鈴木:私も堀田先輩と一緒で放送部に所属していましたが、先輩から誘われたことがきっかけで披講研究部に入部しました。でもその前から、廊下に貼ってあった披講研究部のチラシを見て興味があったんです。なので、誘ってもらったこともあり、体験に行って入部を決めました。高校に入るまで披講は全く知らなかったんですが、専用の装束を着ることができるし、形からも楽しむことができるので、入ってよかったと思っています。

鎌田:私は学校説明会のときに披講研究部を知りました。でも最初は入ろうとは全然思っていなくて。先輩に誘われて体験に行ったらすごく楽しいものだと知り入部しました。今では鳥羽高生の披講研究部の部員として伝統を繋いでいく一員になれているという実感を持ててることが一番嬉しいです。

Q.最後に12月19日に開催予定の全国高校生伝統文化フェスティバルに出演する意気込みをお願いします!
鈴木:今回私は「発声」という一番最初に声を出す役割をいただきました。私が声を出して先導してみんなが迷わないようにする重要な役なので、緊張しますが、楽しみつつきちんと役割を果たせたらいいなと思います。

鎌田:私は今2年生なんですが、コロナウイルスの影響で学校の歌会以外で発表するのが今回が初めてなんです。すごく緊張するんですが、一生懸命頑張りたいと思います。

奥野:今もコロナ禍なので出演できるのかまだ正直わからないところもあるんですが、楽しんでできたらいいなと思います。

渡邊:まだ校内の歌会しか体験したことがなくて、12月の全国高校生伝統文化フェスティバルは無観客なんですが、大きな会場で歌を詠むことができるので楽しみです。その模様は配信されるので学校外の人に歌を見てもらうのは初めてで緊張するんですけど、楽しみたいと思います。

京都府立鳥羽高校 披講研究部
コロナウイルス感染拡大防止の観点から、活動範囲が狭まっていますが、鳥羽高校で11年受け継がれてきた古典和歌の作歌と披講という伝統を後輩にも繋いでいきたいという思いで活動しています。12月19日(日)に開催される全国高校生伝統文化フェスティバルで披講する和歌は、昨年度鳥羽高校の1年生が作歌したものの中から選ばれたものです。
披講研究部も参加する全国高校生伝統文化フェスティバル!
令和3年12月19日(日)10時から配信!
全国各地で古くから受け継がれている太鼓や踊り、箏曲など、伝統文化に勤しむ全国トップレベルの高校生が京都に集い、圧巻の演技を披露します。また、全国の高校生を迎えるにあたり、府内高校生が歓迎プログラムや司会進行、運営面でも活躍するなど、まさに高校生の手による「高校生のフェスティバル」です。それぞれの目標を高く持ち、活動する高校生がここ京都で新たに出会い、交流する場である本フェスティバルは、関連事業として「全国高校生茶道フェスティバル」も開催し、ますます広がりを見せていきます。
詳細は>>>http://www.pref.kyoto.jp/denfes/index.html
【京都府立鳥羽高校】披講研究部で伝統をつなぐ高校生にインタビュー!
京都府立鳥羽高校(※提供画像)

インタビューに応えてくれた生徒さん
木戸絢香さん(3年)
堀田竜生くん(3年)
森田彩巴さん(3年)
鈴木晶さん(2年)
鎌田美緒さん(2年)
奥野美冴さん(1年)
渡邉紬さん(1年)